第28夜
「うっ…」
気がつくと何処か知らない部屋にいた
「ここは?……!!瀧月君はッ!!」
「寝とけって言ってんだろッ!!」
ドゲシッ!
阿比王に蹴られた。このやりとりを僕は少し前にもやった気がする。いや、やっていた
多分これはまた、僕が気がつかなかったンだろうケド、いい加減蹴るのは止めてほしい
「阿比王……いい加減僕を蹴るのは止めて……」
「下僕風情があんな雑魚に捕らえられて迷惑かけるのが悪い」
「うっ」
痛い所を突かれた。だが、瀧月君はどうなったんだろう。あの女郎蜘蛛は……
「あの男は無事だ」
「そっか……よかった……」
「ついでにあの雑魚はあの勇ましい女の方がトドメをさした」
「うん……」
助かったことに安堵した。だが、不思議でいっぱいだったのがあの女郎蜘蛛だ。僕達を今まで襲ってきた妖怪とは違い、何か守るために来た的な感じがした
「……あの女郎蜘蛛のことか」
僕が考えていることをドンピシャで言う阿比王が時々怖い
「あの……さ……あの妖怪は……いつものと違うよな?」
「……」
「誰かと間違えてる感じだったけど……」
阿比王は黙ったままで何も答えなかった。痺れを切らして聞こうとしたが、
「お前が気絶してるうちに面倒なことになった。後よろしく」
そう言って窓から出ていった
「ああああ阿比王ぉぉおぉおぉおおぉおぉッ!!後よろしくってどういういm「広野江君!気がついたの!?」
「広野江!心配したんだからな!」
デジャヴってこんな感じのコトを言うのかなぁ?っと少し考えてしまった。
亜矢椿先輩は僕の前に来ると、僕の過去について聞きたいと申し出たが、当時のことを思い出したくなかった僕は、首を縦には振らなかった




