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第27夜
「ア゛ァ゛」
「おい!まだ生きてッ!!」
まだ生きている女郎蜘蛛を見た瀧月は声をあげた
「あぁ?俺は前にも言ったハズだぞ?雑魚相手に本気出せるかってな」
「強いヤツと戦いたいとは聞いたが?」
「同義だろうが」
どうやら阿比王の頭の中では強いヤツ=戦う。弱いヤツ=半殺し、もしくは戦う価値すらないと言う方程式らしい。と瞬時に亜矢椿は判断した
「ワ゛ダザナ゛イ゛」
「渡さない……だと?」
女郎蜘蛛が陽炎を抱えながらそう呟いた
「ゴノ゛ゴハ ワ゛ダジノ゛……」
「ソイツはアイツじゃねぇー」
女郎蜘蛛の言葉を遮る様に阿比王が呟いた
「ヴゾダ」
「アイツは死んだ。ソイツはアイツの孫だ」
「ゾン゛ナ゛ハズナイ……コノゴハ……」
「あぁ、そうだろうな。ソイツもまた、親に愛されなかったただの玩具の様な存在だからな」
「「なっ!?」」
「えっ!?」
阿比王と女郎蜘蛛の話を聞いていた亜矢椿は、女郎蜘蛛がもしかしたら誰かと陽炎を間違えているのでは?と予想していたがその予想が当たり「やはりな」と呟いた(まぁ、血縁者だったのは少し以外だった様子だ)が、その後の阿比王の発言には瀧月や美咲と共に驚いた。
親に愛されずに育った。それは一体どういうことなのか?
その疑問で彼らはいっぱいだった。




