第22夜
放課後、約束の図書館に来た。
もう先に亜矢椿先輩と瀧月君は来ていた。僕ら二人が最後だねと笑って言い合った
何をしているのかそぅ~っと近づいて見てみようとすると、亜矢椿先輩に気づかれた。
「遅かったな」
「亜矢椿先輩、瀧月君……二人とも何をしていたのですか?」
「瀧月の勉強を見ていた」
アレ?亜矢椿先輩、隣で廃人化しかけている瀧月君を見て下さい……
「椿ちゃん、瀧月君の様子……」
「あぁ、ちょっと知ってはいけない大人の階段を登っただけだ」
何ですかそれはッ!?
「大人の階段って?」
「莉緒は知らなくていい……」
亜矢椿先輩って美咲さんに優しいよね……
どんな階段を登ったのか聞きたいケド、聞かない方が安全だよ……ね?
「所で広野江」
「はい!」
「お前の式神は来ないのか?」
「えっ?」
阿比王を連れてくるなんて発想はなかった
連れてきたら早々にヤバい
ってか阿比王と僕をセットに考えていませんか!?
「椿ちゃん、広野江君が困ってるから…」
「ふむ、冗談だったのだがな」
冗談だったんですか、よか
「半分な」
前言撤回、半分っていうことは半分本気ですかッ!?
「まぁ、いい……行くとするか」
亜矢椿先輩はそう言って教科書とノート等を鞄にしまい、瀧月君を引きずりながら図書館を後にした
尚、瀧月君は図書館の玄関前で復活を遂げた
―――――――――――
ケーキバイキングに来て早々亜矢椿先輩と美咲さんはケーキをとりに行った。
流石女性と思ったことは内緒だ
僕ら二人は席を見つけ、瀧月君と一緒に席についた
ケーキバイキング……初めて来たケド、女の人の方がやっぱり多いなぁ……
瀧月君に至ってはそわそわしているし
「瀧月君」
「なななななんだ広野江?」
「えっと~、とりあえず落ち着こう?」
「この状況の元落ち着いていられるのはお前だけだ」
「阿比王に無茶難題を押し付けられるより遥かにましだと考えると、この一時の休息の有りがたさがわかるんだ」
「お前は詩人か何かか」
「詩人ではないよ」




