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第20夜
最悪だ。皆に心配かけるなんて……ッ!!
あの日から僕は『頭がいい』や『天才』と言う言葉が恐怖でしかなかった
他人に向けられて言われているならまだしも、僕自身に言われているのがダメだった
「大丈夫かよ?」
いつの間にいたんだろう?それに阿比王が心配してくれるなんて……。と考えた僕が馬鹿だった
「大丈夫じゃなかったら水風呂に頭突っ込むからな」
「ヒドッ!」
阿比王は阿比王だった。あっ、そう言えば
「阿比王……」
「なんだ?」
「阿比王は僕のこと知っているンだよね」
阿比王は僕の父さんを知っていた。そして、僕のことも……
「あぁ、知ってる。お前がアイツ等に何をされたのかとか、全てお前の祖父から聞いた」
やっぱり祖父が言っていたのか……
もし、あの時祖父が僕を助けてくれていなかったら……
ボクハ ボクジャナクナッテイタ ノカモシレナイ




