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#9 俺たちは宣伝活動をしたいっ!

皆さん、また俺恋をお読みくださりありがとうございます!

俺恋とはなにか。

カンの鋭い方はもうお気づきでしょう。

そうです、この作品の略称です!

「俺は恋がしたいっ!」の「俺」と「恋」をとって俺恋。

ひねりのない略称ですみませんw

「今日は私たち帰宅部を宣伝するためにPVをつくるよ!」


空が自信満々にそう告げる。


「PVを作ってどうすんだよ?」


「それは放送部にお願いして校内のTVに流してもらうんだよ!」


「なるほどな、たしかにそれなら部員の勧誘方法としては効果的かもな。みんなはどう思う?」


「私はいいと思うわよ。公くん」


「私もお兄様がいいのならいいと思います!」


「はーい、私もこーちゃんがいいならいいと思いまーす!」


薫子が転校してきてからもう3週間が経つが、こいつがいるとやっぱ身の危険を感じるなぁー。

こいつがこの部に入るって言ったときは全力で抵抗したが、空が「部員が増えるならいいじゃない」と認めてしまったからどうにもできなかった...

部長権限恐るべし...


「んじゃ、満場一致ってことでPV作成をしますか」


「そうだね。じゃあ、まずはどんな感じのPVにするかってことから決めよう。公平、なんか案ある?」


「俺か?そうだなー、俺たちの活動風景を撮影するってだけじゃダメかな?」


「それじゃ、普通すぎて視聴者は面白くないんじゃない?」


「じゃあ、綾さんはPVにインパクトが欲しいと?」


「そうね、インパクトは重要だと思うわ」


「では、どんなふうにインパクトを出しますか?」


「そこは、やっぱり映画のCMとかを見習ってみるのがいいんじゃないかしら?」


「なるほど、では具体的に何かこんなのはみたいなのあります」


「ええ、任せて。では2週間ほど待ってくれるかしら?編集とかに時間かかるから」


「わかりました。ただ、変なの作ってこないでくださいね。綾さんが作ってきた物をそのまま流すんで。みんなもそれでいいよな?」


『異議なーし』


「そういうことです。綾さん、お願いします」


「うん、任せておいてね」


そして、2週間後

俺たちは部室で綾さんが作成してきたPVを見ることにした


「それでは、いくわよー。自信作だから覚悟してねー。3、2、1、スタート!」



     ☆


千年に渡り神と悪魔は『聖魔(せいま)戦争』という名の争いを繰り広げられていた。

当初は神軍の勝利かと思われていたがいつの日か悪魔軍が優勢になっていた...

悪魔軍は最強の魔物ドゥルマルズを召喚し破壊の限りを尽くしていた...

数々の神々も自らの「創造」よりも強大な「破壊」の前では何もできずにいた...

このままでは世界が悪魔の手に落ちてしまう...


そんな時、救世主が現れた。

彼らは帰宅部と名乗り圧倒的な力を見せつけ悪魔軍を制圧した。

悪魔軍最強の魔物と謳われたドゥルマルズですら己の「破壊」を超越する彼らの繰り出す「消滅」の前では、ただただ消え失せるしかなかった。

そんな彼らの帰宅部という団体は仮の姿であり

彼らの正体は神々のために選ばれた聖剣士(パラディン)であった!


「さぁ、君たちも俺たちと共に悪魔を倒そう!」


会議室5で君を待つ!


     ☆


「どうだったかしら?」


「いや、『聖魔戦争』ってなんですか!聖剣士(パラディン)ってなんですか!俺たちは平凡な帰宅部ですよね?!」


「そうだけど、インパクトをつけたらこうなちゃったのよ」


「これは、インパクトどころの騒ぎじゃないでしょ!みんなもそう思うよな!」


『まぁ、たしかに...』


「ひどい!そうやって、みんなでいじめるのね...シクシク」


「あ、いや、そういうわけじゃなくて...なぁ、空」


「そうだね...でも折角作ってくれたんだからねぇー...夏美ちゃんと薫子さんはどう思う?」


『私はお兄様こーちゃんとのベッドシーンが無かったことが不満です!なので却下!』


「二人してどんなPVにするつもりなんだよ!まったく...」


「いいわね、それ!」


「綾さんも便乗しないでください!」


「ですよね、綾さんにはわかりますよね!お兄様とのベッドシーンの必要性!」


「うんうん、わかるわよ!わからない方がおかしいわよ!ね、薫子ちゃん?」


「そうです!やっぱり必要ですよ!」


「いやいや、勝手に三人だけで盛り上がるのやめてくれるかな...」


「あ、お兄様も会話に混ざりたいのですか?なら大歓迎ですよ!」


「こーちゃんが混ざってくれるならそれは賛成よ!」


「全く私たちの中に混ざって4Pがしたいだなんで...さすがハーレムの主ね」


『お兄様こーちゃん!至らぬ点はございますがお願いします!』


「なに二人そろってお願いしちゃってるんだよ!てか、綾さん4Pの意味間違えてますし、会話に混ざる気もありません!」


「そぉ?じゃあ、私たち三人で盛り上がっておきます」


「どうぞ、ご勝手に...」


「大変だねー、公平も...」


「そうだな。で、PVはどうする?」


「うーん、やっぱし綾さんが折角作ってくれたんだからこれを流してみようよ!」


「そうだな、そうするか」


こうして綾さんの作ったPVが後日、校内で放送されたわけだが...

なんというか完全にPVではなくお笑いのネタだと思われてしまった...

PVの意味ないじゃん...

そして、この動画を某動画サイトNanoTubeにアップしたところ再生件数が軽く100万回を突破したことは言うまでもない。




どうも、こんにちわ。ナノバスです。

皆さん、お気に入り登録ありがとうございますm(_ _)m

これからも頑張って書いていくので応援よろです!

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