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#7 俺の部活に妹がとうとうやって来たっ!

「こんちわー。誰かいますかー」


俺は部室に入りながら周りをそう言った

どうやら誰もいないらしい



「なんだ、誰もいないのか」


そう言って椅子に腰を落とした

一応、座る時に机の下を確認して綾さんがいないか確認したがいなかったのでよかった


こうして誰もいない部室で静かに眠りにつくことにした

いや、つこうとした

だが、その瞬間部室のドアがガチャりと開き一人の少女が入ってきた


「おにぃーさまー!」


そう言って少女は俺に抱きついてきた

俺はすぐさまそれを振りほどき顔を確認した


「えっ、夏美!どうしてここに!」


俺の妹、夏美は中等部へ通っているため高等部にある我が帰宅部の部室へは来れないはずなのだが...


「どうしてと言われますと、なぜここに夏美がいるか、ということですか?」


「そうだよ!」


「えーっとですねー、理事長にお願いして中等部の人間も高等部へ出入りできるようにしてもらいました!」


「お願い程度でそんなことが出来んのかよ...どんだけ緩いんだよこの学校」


とにかくこいつは早く追い返さないと

空や綾さんに見つかったらやばい!

ブラコンの妹なんて絶対見せられない!

助けて神様!HEIP ME!

探すんだ、夏美を追い返す方法を!

やばい、何も思いつかない!

完全パニック状態の俺の脳内

そうやって必死に考えていると、とうとうドアが開き二人が来てしまった

あ、終わった...

俺は心の中でそう確信した...


「あら公くん。その子は誰なの?」


「あ、こいつですか。こいつは俺の妹です。残念ながら」


「何が残念なのよ公平!全然可愛いじゃない!」


「いや、空。たしかに外見はそうだが中身はな...」


「中身は?」


「いや、あの...」


「実は性格がクソみたいにひん曲がってるとか?」


「まだ、その方がましかもしれないです。綾さん...」


「じゃあなんなのよ!答えなさい公平!」


「実はこいつ俺の妹、夏美は...」


「お兄様の婚約者でーす!」


「違うだろ!」


「あら、そうだったの?」


「違いますよ。綾さん!」


「こ、こ、婚約者ってホントなの公平!」


「だから違うって言ってんだろ。空!」


「お兄様、この二人は誰ですか?もしかしてお兄様を誘惑する悪い女どもですか?」


「違うよ!てか、女どもって口悪すぎだろ!」


「じゃあ、誰ですかお兄様?」


「あら、公平くん。何を言ってるの。私とあなたは愛人関係でしょ?昨日も激しい夜だったわ」


「そうなんですか、お兄様!私という女が居ながら不倫だなんて!」


「公平と綾先輩ってできてたの...?」


「みんな違うよ!綾さん、誤解を招く嘘はやめてください!」


「公平、嘘なの?」


「勿論、嘘だ!」


「じゃあ、妹が婚約者っていうのは?」


「それも嘘!」


「なんだ嘘か。よかったぁー」


「お、お兄様ひどいです!私と交わしたあの誓いのキスは嘘だったんですか!」


「そんなキスした覚えはないよ!第一ファーストキスすらまだなのに」


「じゃあ、そのファーストキスを貰ってあげましょうか?公くん」


「遠慮しときます。というか、からかうのはやめてください。綾さん」


「あらあら意外と本気かもしれないのに...」


「そんなの信じられませんよ!」


「まぁ、いいわ。で、この子はどうするの?」


「そりゃ、当然追い返しますよ!」


「えー、お兄様ヒドイです。えーん」


多分、嘘泣きだが夏海が泣き出した


「うっわー、公平ひどーい。妹を泣かせるなんて...」


「ほんとよねぇ。この子も部に入れてあげればいいのに」


なんか俺が悪者みたいな展開に...


「わかりましたよ!夏美この部に入ってもいいぞ!」


「ほんとですか!ありがとうございます!お兄様」


なんだか、だんだんと俺の周りにトラブルメーカー達が集まっている気がするのだが...

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