#5 俺の先輩はボケすぎてひどいっ!
「よしっ、ここが私たち帰宅部が活動するために与えたれた部室 会議室5よっ!」
「会議室5ってどんだけここの学園は会議室あるんだよ・・・」
「あら、公くん、ここの学園は会議室は1~10まであるわよぉ」
「マジっすか・・・どうりで会議室だけが集まったエリアがあるんですね」
「ええそうよ。うちの学園は私たちが勉強する校舎エリアと各部が活動する部活動エリアと会議室のみが集められた会議室エリアの3つで構成されてるの。これは中等部、高等部ともに共通になっているのよ」
「へぇー、そうなんすかー」
「まぁ、私たちの部室が会議室5ってことはまだまだ部活としては認めがたいところがあるのかもね・・・」
「そりゃ、仲良く話して一緒に下校するだけの部活ですもんね・・・」
「で、でもいいじゃないっ!それで公平に免疫が付くんだから!」
「そうだな。そこは空に感謝してるよ」
「あら、私が入らなかったらこの部はそもそも部として承認されなかったんでしょ?」
「はい、綾さんにも感謝してます」
「そうそう、それでいいのよ。でも公くんには早く免疫を付けて欲しいものだわ。まだ私と目を合わせてくれないし。全く、ここはあなたのハーレムになるというのに」
「そうそう、ここは俺のハーレムに・・・って違うでしょ!ハーレムってなんですか!」
「あら、ハーレムというのは男子の夢のはずでしょ?」
「勝手に夢にしないでください!ハーレムが夢の男子ばかりじゃありませんから!」
「そうだったの?おかしいわね、私の知識に間違いはないはずなのだけど・・・」
「間違いありまくりですよ!なんなんですか!その間違いだけの知識は!」
「あ、やっと目を見てくれたわね。公くん」
そう指摘されて慌てて目をそらす俺
もしかしてこれが目的でさっきまでボケてくれてたのかも・・・?
なんて優しい人なんだ。俺に免疫を付けてくれるためにわざわざ・・・
「あれ?公くん鼻血出してくれないんだ・・・私それを期待してたのに残念だなぁ~」
皆さんすみません、訂正します
やっぱりこの人は優しいのではなくただSなだけでした
でも目を合わせるように誘導してくれたのは事実だし・・・
「あの、綾さん。目を合わせるように誘導してくださりありがとうございました。俺、頑張って免疫付けますから!」
「そうよ、公くんは免疫を付けて来るべきハーレムエンドに備えないと」
「いや、別にハーレムエンドとか目指してませんから!」
「あら、私はいつでも攻略してくれていいのよ?もうすでにフラグは立ってるかもしれないわよ?ね、空ちゃん」
「別に私は攻略される気はありませんから!あ、でも別に公平が嫌ってわけじゃなくて・・・その・・・とにかく部室に入りましょ!」
「お、おう、そうだな」
こうして俺たちはようやく部室へと入った
中には長方形の机と6つの椅子と横長のソファーとエアコンだけがあった
まぁ、話して一緒に下校するだけの俺たちには十分すぎる設備であった
「殺風景な部屋ね・・・」
「いやー、綾さん。これだけあれば十分かと・・・」
「公くん、全然ダメよ。まずはベッドはないとダメでしょ!」
「なんでベッドなんですか?昼寝でも?」
「公くん・・・あなた全然わかってないわ!ここはあなたのハーレムになるのよ!だからここでは毎日女の子たちとハァハァと」
「ちょっとストーーーーーーップ!それ以上はダメです!」
「そうですよ!私たちの部室で何するつもりですか!」
「何って、セック」
「だから言っちゃダメーーーー!」
綾さんってこんな人だったんだ・・・
学力優秀、容姿端麗の綾さんからは想像できない一面だなー
「全く、綾先輩!下ネタはやめてください!」
「わかったわよ。二人して純情なのね フフッ」
いやー、これは純情以前の問題かと・・・
まぁ、空気を変えるためにもここはあえてスルーする俺と空であった
「ところで何します?」
「そういえば考えてなかったわ・・・」
「ただ話すだけと言っても難しいからな・・・」
「じゃあ、家で各々どうやったら公平に免疫がつけられるか考えてきて、その中で一番効果的だと思ったものを実行していきましょ!」
「そうだな」
「うん、そうしましょう」
「じゃあ、そういうことで今日は帰りましょ」
こうして俺たち帰宅部の活動一日目は終わったのであった
俺、このままツッコミ役なのかな・・・