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#13 帰宅部なのに顧問ができたっ!

皆さん、こんにちは。ナノバスです。

書くのが遅くなって申し訳ないです。

筆が進まなくて...なんて言い訳はしませんw

こんなどうしようもない奴の作品ですがどうか読んでやってくださいw

それでは、どうぞ。

俺たちは眠い目をこすりながら生徒会室の前に来ている。

なぜ眠いか。それは簡単な話。朝だからだ。

俺は昨日、家に帰ったあとにいつ先生に声をかけるのか決めていないことに気づいて綾さんとメールで相談した。

そして、相談の結果、こういう面倒なことは朝の内に終わらせようということになった。

幸い、この学校の生徒会は朝も生徒会室にいるので朝、声をかけに行くことができた。

だから、今生徒会室の前にいるわけだ。


「よーっし、じゃあみんなドア開けるよー!」


空が頑張ってテンション上げてます感満載の雰囲気で場を仕切りだした。


『おー』


俺たちは空のそれにものすごく低いテンションで返す。

頑張ってテンション上げたいんだが眠いから仕方ない...

そんなことは気にしない様子で空が生徒会室のドアを開けた。


「たのもー!!」


「お前はどっかの道場破りか!」


空がいきなりボケをかましたので気がつけばツッコンでいた。

あれ?ツッコンだら眠気が消えてきたぞ。

まぁ、そんなことはどうでもいいのだが...


空が道場破り風なドアの開け方をしてしまったせいか生徒会室の中は沈黙している...

と思いきや、数秒後いきなり沈黙していたはずの生徒会役員たちが笑い出した。


「ハハハッ!いやー、君たち今の面白かったよ。面白すぎて一瞬黙ってしまうほどだったよ。夫婦(めおと)漫才でもやっているのか?」


『そんなのやってません!』


俺たちは生徒会長 (たしか)の言葉に思わず言い返していた。


「おぉ、息ピッタリだねー。君たちやっぱり夫婦漫才をやるべきだよ!」


『やりません!』


「おぉ、息ピッタリだねー。夫婦漫才をやった方が...」


『その返しばっかりすんな!』


なんか今日は空と気が合うなー。

てか、この無限ループだれか止めて...


「そろそろ、その返しやめにしたら?生徒会長」


と思った矢先に巡先生が止めに入ってくれた。


「ありがとうございます。巡先生。助けてくれて」


俺がお礼を言うと巡先生は「いえいえ」と首を横に振っていた。

生徒会長はというと「はぁ」とため息をついて巡先生に話しかけていた。


「なぁ、姉貴。いい加減さぁ、生徒会長って呼び方はやめてくれないかな...」


「私が妹をどう呼ぼうと私の勝手じゃない。それとも、昔みたいに『さっちゃん』って呼ぼうか?」


「姉貴。それは、ちょっと恥ずかしいからやめてくれ」


「じゃあ、皐月(さつき)でいい?」


「呼び捨てってのもなんか嫌だな」


「えー...じゃあ下僕とか!」


「それは絶対嫌だ!」


「もう、わがままねぇ...じゃあ百歩譲って愚民って呼んであげるわ!」


「百歩どころか一歩も譲られてないよ!」


「じゃあ、もう面倒くさいから『さっちゃん』に決定ね!」


「ああ、もうそれでいいよ!ほかのに比べて『さっちゃん』がまともだからな!」


はぁ、この二人の会話もなんだかんだで漫才みたいなんだが...

俺と空に夫婦漫才をやれって言う前に「あなたたちが姉妹で漫才をやれば」と言いたくなる。

あ、説明忘れてたけど巡先生と生徒会長は姉妹です。

校内人気ナンバー1教師の巡先生と1年生にして生徒会長になった皐月さんという校内で名前を知らない人はいないってほどの有名な姉妹でして。

そんな肩書きに加えて二人とも美人という最強姉妹なんです。

ま、それは置いといて俺は「コホン」と咳払いをして巡先生に要件を伝えることにーーーー


「私、あなたたちの顧問やってもいいわよ?」


するつもりだったのだがなぜか先読みされていた。


「先生は超能力者ですか!」


「いえ、教師ですけど?」


俺のツッコミに対して真面目に返してきた。

たしかにその通りなので何も言えないのが悔しい。

とりあえず顧問を引き受けてくれるそうだからもう一度確認しようとーーー


「ええ、本当にやってあげるわよ」


したが、また先読みされた。


「あなた、本当に超能力的な力持ってますよね!?」


「いいえ、ただの教師ですよ」


もう、ここまで来たらただの教師とは思えなくなってきたが、たまたまと自分に言い聞かせて流そう。

うん、きっとそれがいいに決まってる。

と、俺が自分の中で先生の事を整理していると生徒会長である皐月さんが俺に向かってしゃべりだした。


「なぁ、あたしもお前たちの部活に入っていいか?」


「はぁ、別にいいですけど生徒会の仕事はどうするんです?」


俺は心の中で「2年の俺がなんで敬語?」と思いながらも生徒会長の質問に返事をした。

すると生徒会長は「あぁ」と言いながら頭を掻き言い返してきた。


「実はこの生徒会の仕事は副会長が全部片付けちまうから、あたしたちは何もやることがねーんだ。だから、別にお前たちの部に入っても特に支障はないと思うぞ」


「なるほど、そういうことならいいですよ。一緒に部活をしましょう」


要件が済んだ俺たちは「じゃあ、放課後に部室で」と伝えて生徒会室を後にした。



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