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表裏のメモリー


「――僕が君を助けるから」


 オレが最初に聞いたのはそんな一言だった。

 強く抱きしめられて、凄く暖かい。生まれてすぐにその暖かさを知れたのは幸福だと思った。心地よくて、ずっと感じていたいと思える時間。

 オレはこれから頑張ろうと思ったんだ。



「――僕が君を助けるから」


 泣きじゃくる私を抱きしめて、言ってくれたのはそんな一言だった。

 乱暴だけど、どこか優しい。私の事を大切にしてくれてるって思った。すぐ隣にこんな暖かさをくれる人が居るなんて、本当に幸運だった。

 心地よくて、ずっと感じていたいと思える時間。私が覚えてるのはそれだけ。

 その前に何があったのか、その後彼とどうなったのか覚えてない。

 彼の顔も名前も、覚えていない。


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