表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

最終章 悪役令嬢のハッピーエンド


 数十年後。

 私は年老いたが、まだ魔導の研究を続けていた。

 私の著書『魔力と文明の未来』は、世界中の学校で教えられている。

 ある日、孫娘が尋ねてきた。


「ねぇ、おばあちゃん。おばあちゃんは本当に悪役令嬢だったの?」

「ええ、そうよ」

「でも、みんなは救世主って呼んでるよ?」

「フフ……」


 私は孫の頭を撫でる。


「悪役でも救世主でもないわ。おばあちゃんは、ただのカルメンよ」


 世界を敵に回しても笑って生きる──それこそが私のハッピーエンド。


 窓の外では空は晴れ渡り、新しい時代の風が吹いていた。


 かつて私は悪役令嬢だった。

 他者をいじめ、嫌われ、運命に翻弄された。

 でも──私はその運命を壊した。

 世界を敵に回しても、誰も信じなくても、自分の信じる道を進んだ。


 だから、私は笑える。

 だから、私は幸せ。


THE END

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ