表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

第七章 塔の完成と世界の奇跡


 数年後、魔力制御塔はついに完成した。

 高さ百メートル。

 古代の技術と私の魔導が融合した、世界初の魔力制御システム。

 反乱軍は鎮圧され、教会も一部が協力を表明。

 ルーネゼとアルテミウスも私の行動を理解し始めた。

 塔の起動日。

 私は塔の最上部に立ち、スイッチを入れる。


「魔力制御塔、起動」


 瞬間──空が光った。

 魔力の流れが塔に吸い込まれ、制御されて安定する。

 遠くで発生していた魔力の渦が、ゆっくりと消えていった。


「……成功した……?」


 塔の下から降りて来た私を迎えたルーネゼは、口元を手で押さえながら涙を浮かべている。


「カルメン様が……世界を救った……」


 いいえ。

 救ったのは私じゃないわ。

 未来を信じた人たちの力よ。

 私もただの一人の、この世界の住人でしかない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ