第54話 ダンジョンキングオーダー 最終章 ― 結果発表
◆2日目
二日目のダンジョン挑戦は、前日の疲労と特殊ルールの重圧から、各ギルドが軒並みタイムを落とす。
「……やっぱり一日一回はキツいな」
ソウタが控室で苦笑する。
白姫、トラベラント、デビルズ、ルミナスブレイブ――いずれも一日目の記録を更新できず。
だが、その中でただ一つ異彩を放ったギルドがあった。
「――ヒストリー、14分30秒!」
王都競技場に大歓声が響き渡る。
観客たちは総立ちとなり、伝説の復活に声を荒げた。
「やっぱり化け物だ……!」
「ショーン様! さすがショーン様だ!」
控室のルミナスブレイブの面々も、思わず息を呑む。
ミナは拳を震わせた。
「……ママと組んであの記録……。伝説はやっぱ伊達じゃないわ」
ナオは唇を噛む。
「ママとパパより速いなんて……!」
白銀の双剣の二人は、互いに剣を軽く合わせただけ。悔しさよりも「次を狙う」といった闘志に燃えていた。
◆3日目
最終日。
二日間の疲労は、どのギルドにも容赦なくのしかかる。
「今日は……キツいな」
ヒカルでさえも表情を引き締める。
結果――白姫、トラベラント、デビルズ、ルミナスブレイブ、ヒストリーまでもが記録を更新できず。
観客席に重い空気が流れる。
「もうヒストリーで決まりか……?」
「いや、白銀の双剣がまだ残ってる」
そして――
「白銀の双剣、13分58秒!」
実況の声と同時に、王都競技場が揺れた。
「うおおおおおおお!」
「1分縮めた!? どうやって!?」
「人間技じゃない!」
舞とリュウは、試合後も呼吸一つ乱さずに観客へ手を振る。
ナオは震えながらその姿を見つめていた。
「……ママとパパ、やっぱりすごい……。でも、絶対追いついてみせる」
ヒストリーの控室。ショーンは静かに腕を組み、満足げに微笑んでいた。
「ふむ……四千年を超える血脈の力か。なるほど、勝てぬわけだ」
アリスはミナを見つめ、目だけで「次はあなたの番よ」と告げる。
◆最終順位
1位 白銀の双剣 13分58秒
2位 ヒストリー 14分30秒
3位 ルミナスブレイブ 18分42秒
4位 デビルズ 24分58秒
5位 トラベラント 29分15秒
6位 白姫 36分42秒
◆観客の反応
「やっぱり双剣夫妻が最強だったか!」
「いやいや、ヒストリーのあの力もえげつなかった……」
「ルミナスブレイブも、四大ギルドとして面目を保ったな」
「デビルズも若いのに頑張った!」
観客席は割れることなく、どのギルドの健闘も称える大歓声に包まれる。
◆王の言葉
王は立ち上がり、六ギルドを見渡して朗々と告げた。
「この大会は、我がランド王国の誇りである。新旧の英雄が集い、互いの力を認め合った三日間――まさに未来へ繋ぐ礎となった!」
会場にさらなる拍手が巻き起こる。
◆各ギルドの反応
白銀の双剣:「次はお前の番だ、ナオ」
ヒストリー:「ミナ、君がどこまで伸びるか楽しみだ」
ルミナスブレイブ:「3位……でも、確実に強くなってる」
白姫:「僅差だったな……次は絶対に」
トラベラント:「ダインの剣はまだ錆びちゃいねぇ」
デビルズ:「まだまだ行ける!負けてらんねぇ」
――こうして、歴史的な大戦は幕を閉じた。
だが、ギルド同士の火花は、ここからさらに燃え広がっていくのだった。
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