表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第一章 ワールド覇者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/506

第24話 出発

 王城からの正式な依頼を受け、ルミナスブレイブの六人は街へと戻った。

「鉱山都市までの道は長いし、補給と装備の見直しは必須だな」ヒカルが真剣な顔で言う。

「うん! 美味しいものも買い込んじゃおう!」ナオは両手を挙げてはしゃいだ。


◆武具屋


 まずは武具屋。

「いらっしゃい! おや、ルミナスブレイブじゃないか!」

 店主の親父が目を輝かせる。


「ナオちゃんには、この特製大剣をオススメするぜ。重量はあるが、刃渡りのバランスが最高だ」

「わ、わたしに!? すごい……でも値段が……」

「いいのいいの。平和を守ってくれるんだから、英雄割だ。半額にしとく!」


「えへへ……やっちゃった、英雄割……」とナオは顔を真っ赤にして剣を抱えた。


◆魔道具屋


 次は魔道具屋。

「す、すごい! 新作の魔法水晶じゃないですか!」ユウキが瞳を輝かせて、魔法の水晶玉を見る。

「うちの店じゃ滅多に出さない品なんだけどね……ルミナスブレイブなら安心だ。若いの、存分に研究してくれ」

「は、はいっ! 必ず成果を出してみせます!」


 その真剣な様子に、レナが小さく笑った。

「ふふ、子供扱いされることも多いけど……やっぱりユウキは立派な仲間ね」


◆道具屋


「よっ! ルミナスブレイブ! 応援してるぜ!」

 道具屋では、ソウタが顔馴染みの店主に肩を組まれる。

「お前らのためならポーション十本サービスだ! それと……これも」

 差し出されたのは、応援旗。街の子供たちが描いた、ぎこちないが力強い“ルミナスブレイブ”の文字が入っていた。


「やっば、これ泣けるんだけど……。俺に任せろ! この旗は絶対に折らねえ!」ソウタは大声で笑いながら、子供たちを抱き上げてぐるぐる回す。


◆仕立屋


 一方、仕立屋ではミナが大はしゃぎしていた。

「アタシの拘束鎖、もっと目立つようにラメ加工とかできない?」


ミナの拘束はスキルであり、敵を縛るときは、能力の光る鎖で縛るが、

物理の鎖も使う。これはこれで近接などの先頭で便利なのだ。


また、鎖の扱いもうまくなる。


「ラメ……? いや、強度が落ちると危険だぞ」職人が眉をひそめる。

「でも可愛いの大事っしょ!」

「……し、仕方ないな。見栄えと強度の両立に挑戦してみるか」

「いけるっしょ!」ミナは満面の笑みを浮かべる。


◆街の人々


 最後に街を歩けば、道行く人々が声をかけてくる。

「ルミナスブレイブ! 次も頼んだぞ!」

「街を救ってくれてありがとう!」

 子供たちは「ヒカルお兄ちゃん!」「ナオお姉ちゃん!」と走り寄ってきて、ぎゅっと抱きついた。


「……なんか、すげえな」ヒカルは苦笑する。

「何がだ?」ソウタが肩を叩いた。

「いや……俺たちがこんなふうに人から頼られるなんて、想像してなかった。きっとなんとかなるって、ほんとに思えるな」


 仲間たちは笑顔でうなずき合う。

こうして、たくさんの祝福と応援を受け、ルミナスブレイブは鉱山都市への旅立ちに備えるのであった。


◆鉱山都市への道中


 街を出て数日。道は山道へと変わり、空気は少しひんやりと澄んでいた。


「うわぁ、空気がおいしい! なんか、ご飯三倍はいけちゃいそう!」ナオが両手を広げて深呼吸する。

「三倍はいらん。食料の計算が狂う」レナが即座にツッコミを入れる。

「えへへ!」


◆峠道の魔物


 その時、岩陰から魔物が飛び出した。灰色の毛並みを持つ、牙の鋭いロックウルフの群れだ。


「来るぞ、陣形を整えろ!」ヒカルが前に出る。

「任せろ! ナオちゃん防御お願い〜!」ナオが大剣を振りかざし、群れを正面から受け止めた。

「はぁぁっ!」

 剣と牙がぶつかり、火花が散る。


「ロックウルフは動きが速いです! 足を止めないと!」ユウキが叫ぶ。

「アタシに任せな!」ミナが両手を広げると、青白い鎖が地面から伸び、狼の足を絡め取った。

「いけるっしょ!」

「ナイスだ、ミナ!」ヒカルが剣で押し返し、一気に押し返す。


 しかし、群れの中に1匹だけ特に大きな個体が残り、ナオに飛びかかろうとした瞬間――


「ぎゃあっ!」

「ナオ!」ヒカルが振り返ると、空から小さなドラゴンが舞い降り、尾でその狼を蹴り飛ばした。


「……なに、この子!?」ナオが驚き、思わず後ずさる。

「わ、わたしが守るっ!」ドラゴンは小さな羽で必死にバランスを取りながら、残りの狼たちを吹き飛ばしていく。

「ちっちゃいくせに、やるじゃん!」ソウタが歓声を上げる。

「アタシ、この子推そうかなっ」ミナも笑顔で手を振る。


 あっという間に残った狼たちは撤退。小さなドラゴンは火花のように光る瞳で一行を見上げる。

「……名前はあるのかな?」ユウキが慎重に近づく。

「どうやら、道中で迷っていたみたいだな」ヒカルが観察。

「うんうん、俺に任せろ! 名前は『チャイ』だ!」ソウタが即決。

「チャイ……ふむ、覚えやすいわね」レナも少し笑みを見せる。


◆夜営のひとコマ


 その夜、チャイも焚き火の横で丸まって眠る。

「ふふ、かわいいな。けど、戦闘は任せられるのか?」ヒカルが呟く。

「チャイも戦力になりそう!小さいけどドラゴンだからパワーが強かった」ミナがうれしそうに頷く。

「……火のブレスもあるみたいですし、多少の戦力補正にはなるかもですね」ユウキが魔導書を開きつつ分析する。


 翌日、道を進むと、崩れた橋に差し掛かる。ナオが足を滑らせた瞬間、チャイが飛びかかり、ミナの鎖と合わせてナオを支えた。

「えへへ……やっちゃった、助かった〜」ナオが笑顔で振り返る。

「気を付けな~」ミナも安心した様子。


 こうして、小さなドラゴン「チャイ」と共に、ルミナスブレイブは鉱山都市の門前に辿り着いた。

読んでくださり、ありがとうございます。

良ければブックマークと評価をお願いします。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ