第23話 王城からの召喚
◆王城からの召喚
昼下がりのギルドハウスに、見慣れぬ紋章を掲げた使者が訪れた。
「ルミナスブレイブの皆様。王城より正式な召喚状を預かっております」
「……王城?」
ヒカルが眉をひそめる。
「マジで!? アタシたち、ついに国からオファー!?」
ミナは飛び上がらんばかりに喜ぶ。
「いやいや、落ち着けって。王様に呼ばれるなんて、普通は三大ギルドの連中の役目だろ」
ソウタが頭をかきながらも、内心は少し誇らしげだ。
「……でも、信頼されたってことよ」
レナが腕を組んで、静かに断言した。
◆謁見の間
荘厳な謁見の間。ルミナスブレイブの六人は、玉座に座る国王とその側近たちに頭を下げた。
「ルミナスブレイブよ。今回のダンジョンキングオーダーにおけるお前たちの奮闘、余も耳にしておる。見事であった」
「は、はわわ……こ、国王陛下に褒められた……!」
ナオが真っ赤になり、ユウキが慌てて袖を引っ張る。
「ナオさん、姿勢! 今は儀礼的に!」
国王の言葉に続き、老臣が一歩前に出た。
「本来ならば、この依頼は三大ギルドに回すべきものでございます。しかし……事情がございます」
「今回の件、本来ならば三大ギルド――《トラベラント》《白姫》《デビルズ》のいずれかに依頼するのが筋である。しかし……それぞれ事情があってな」
老臣が低い声で語り始める。
トラベラント
「人員も豊富で王国からの信頼も厚いが……現在、大規模な国境防衛任務を引き受けており、動かすことができぬ」
白姫
「近隣の神殿との共同調査にあたり、すでに派遣要請を受けている。優秀ではあるが、日程を重ねれば国際的な摩擦になろう」
デビルズ
「腕は立つが、彼らは冒険者としての流儀が荒く、鉱山都市の領主から“呼ぶな”と拒まれておる」
ヒカルたちの目が丸くなる。
「つまり……三大ギルド全部、今回は使えないってこと?」ナオがぽかんとつぶやく。
「そういうことだ」老臣は深くうなずいた。
◆国王の言葉
「そこで余は考えた。――力だけでなく、人の心を得た者たちこそ、任せるにふさわしいのではないかと。
お前たち、ルミナスブレイブはダンジョンキングオーダーで証明したではないか。
勝利を得るだけでなく、多くの観衆の心を掴んだ。あれこそ、真に国を導く者の姿よ」
「……!」
仲間たちは顔を見合わせ、胸を熱くした。
「俺たちに……国の依頼を?」ヒカルが代表して問う。
「そうだ。これは試練であり、また新たな信頼の証でもある。お前たちにしか頼めぬのだ」
◆謁見後、街へ戻る道すがら
「すごいじゃん! 国からの直依頼とか、マジで伝説始まったっしょ!」
ミナがドヤ顔で胸を張る。
「でも大丈夫かな……鉱山って、なんか暗くて怖そう」ナオが不安げに呟く。
「怖がるのは当然です。でも、必ず方法はあります」ユウキがきっぱり言う。
「へへっ、俺たちなら余裕余裕。ナオちゃんが大剣で守って、ヒカルがバッサリ、ユウキがドカーン、レナちゃんが回復、ミナちゃんが拘束、俺が盛り上げる!」
「まとめると軽く聞こえるんだけど……」レナが呆れたように吐き捨てる。
そんな仲間たちのやりとりに、ヒカルは思わず笑みを浮かべた。
「俺たちなら、できるさ。きっとな」
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