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追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

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第197話 マウントグリーン王国 王都奪還作戦開始

 夕暮れの光が山の拠点を染めていた。

 焚き火の炎が、緊張に満ちた空気をわずかにやわらげている。


 長机の上には、ヴァネッサが広げた地図。

 ヒカルが前に立ち、仲間たちを順に見渡した。


「――作戦の最終確認をする。

 今夜、俺たちは王城に突入し、奪還を開始する。」


 その声に、全員の視線が集まった。

 ヒカルは地図の上に手を置き、指先で城の周囲をなぞる。


「今回、俺たちは三つのチームに分かれる。」


 言葉を区切り、ヒカルは仲間の顔を見た。


「まず――悪魔討伐チーム。

 俺、ナオ、バレンの三人で行く。

 地下水道を通って城に潜入し、最上階にいるリーサル、ネフィロス、セラフィナを討つ。

 そして“魔の門”を破壊する。」


 ナオが小さくうなずく。

「闇の結界が張られている可能性が高い。

 でも、私の力で無効化できると思う。必ず道を開くわ。」


 バレンが腕を組み、低く笑う。

「ならば俺は、悪魔どもを斬り伏せるのが役目だな。」


 ヒカルはうなずき、続けた。


「次に――民の救出チーム。

 ヴァネッサ、チャイ、それにレジスタンスの仲間たちだ。

 同じく地下水道から侵入し、城の地下牢に囚われている民を救出。

 その後、避難区画に残っている人たちを保護してくれ。」


 ヴァネッサは真剣なまなざしで頷いた。

「了解です。民を守るのは、王家の責務。

 ――兄の国を、必ず取り戻してみせます。」


 隣でチャイが拳を握る。

「私も全力で支援する。人々を闇から取り戻す!」


 ヒカルはわずかに口元を緩め、最後の指を地図の外縁に滑らせた。


「そして――黒翼の軍団制圧チーム。

 シド、クロエ、リディアの三人だ。

 避難区画の外では、すでに“黒翼の軍団”が警戒を固めている。

 そこへ突入し、敵を引きつけてくれ。

 レジスタンスたちが安全に民を避難させられるよう、援護を頼む。」


 シドがにやりと笑った。

「任せとけ。派手に暴れて、連中の目を引いてやる。」


 クロエは真剣な眼差しで言葉を続ける。

「……黒翼の軍団から、この国の人達を必ず守る!」


 リディアがその言葉に微笑んだ。

「なら、私がクロエを守るよ。あなたが傷つかないように。」


 短い沈黙。

 ヒカルは全員の表情を見渡し、静かに告げた。


「出発は――今夜、深夜零時。

 奇襲をかけて、一気に決める。

 この戦いで、この国の命運が決まる。

 ……絶対に、誰も死なせない。」


 ヴァネッサが息を吸い込み、皆を見回した。

「必ず、生きて帰りましょう。王国の夜明けは――私たちの手で。」


 焚き火が、勢いよく火の粉を散らした。

 それぞれの胸に燃える覚悟が、炎と共に強く灯る。


 ――奪還の夜が、始まろうとしていた。

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