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追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

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第181話 グラス王からの褒章

翌朝。王城の大広間――。

 荘厳なステンドグラスから差し込む光が、玉座に座る王と、整列した騎士団の鎧をきらめかせていた。


 ヒカルたち五人は、エルナリアの案内で玉座の前に進む。

 深く頭を下げると、王は温厚な笑みを浮かべて言った。


「勇敢なる旅人たちよ。汝らの働きにより、王都の混乱は鎮まり、魔の門も閉ざされた。

 グラス王国を代表して、心より感謝を伝えよう。」


 その言葉に、ヒカルたちは一斉に頭を下げた。

 王は手にしていた白金の箱を開き、一枚の紋章の刻まれたプレートを取り出した。


「汝らには、“聖樹の守護者セイジュ・ガーディアン”の称号を与える。」


 その瞬間、広間の空気が静まり返った。

 それはグラス王国において、王族や高位聖職者に次ぐ名誉の称号――

 国の聖樹に仕える者たちの中でも、特に功績を称えられた者にだけ贈られる称号だった。


「……守護者、か」

 ヒカルがつぶやくと、クロエが微笑む。

「似合ってるじゃない。パ…、ヒカル、そういうの背負う顔してるもの。」


 ナオは小声で「天使の力を使ったのが、やっと報われた気がするなぁ」と照れ笑いし、

 リディアはというと、胸を張って「当然の結果ね!」とご満悦だ。


 王はさらに続けた。

「加えて、相応の褒章も用意しておる。金貨百枚を――」


 そこで、王の隣に立っていたエルナリアが小声でなにかを囁いた。

 王は驚いたように彼女を見やり、「……そんなことで良いのか?」と首をかしげた。

 しかしエルナリアは、穏やかな笑みでうなずく。


「はい。彼らには、その方がきっと価値があります」


 そのやりとりに、ヒカルが少し首を傾げて問う。

「えっと……お金じゃなくて、何か別のご褒美なんですか?」


 エルナリアは一歩前に出て説明した。


「グラス王国には、“異空間訓練場”があります。

 聖樹の祭壇から、わたしかエリナが祈りを捧げると――

 望んだ戦場、敵、状況を再現した仮想空間が生まれるのです。」


「仮想空間!?」とクロエが目を輝かせる。

「つまり、どんな相手とも戦えるってこと?」


「はい。潜入任務、討伐戦、連携訓練……何でも可能です。」


 リディアは両手を叩いた。

「最高じゃない!これでまた強くなれるわね!」


 ナオは少し驚いた顔で、「そんな場所があるなんて、まるで夢みたい」と言うと、

 バレンは腕を組み、「戦場を自在に作るとは……この国、侮れんな」と感心した。


 エルナリアは嬉しそうに微笑み、静かに頭を下げる。

「どうか、この国で少し休みながら、訓練を重ねてください。

 次に待つ戦いに向けて――力を、整えるために。」


 ヒカルは仲間たちを見渡し、小さく頷いた。

「……ああ。悪魔の気配が再び現れるその時まで、備えよう。」


 こうして彼らは、聖樹の光に包まれながら、

 新たな修練の地――“異空間訓練場”へと足を踏み入れることになる。

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