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追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

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第140話 黄金の光

シドのシールドが消えた瞬間、デビルズゴブリンたちの目がぎらりと光り、三人の子供へ牙を向けた。


 「ひ、ひいぃ……!」チャイがリディアの後ろに隠れる。

 「くっ……!私が守らなくちゃ……!」リディアは腰を抜かしそうになりながらも、必死に立ちはだかる。


 だが、その震える声は、敵には恐怖を煽る香りにしかならない。

 ゴブリンたちが一斉に飛びかかってくる。


 ――そのとき。


 「……いや……絶対に守る……!」

 クロエが小さくつぶやいた。


 次の瞬間、彼女の両手が眩い黄金の光を放つ。

 「え……!?」リディアが目を見開く。


 その光は手だけに留まらず、腕から全身へと伝わり、クロエの身体を黄金に染め上げていった。

 幼い体に似つかわしくない、神秘的な輝き――。


 「……また……あの時みたいに……!」クロエは唇をかみしめ、両腕を広げる。


 飛びかかってきたデビルズゴブリンたちは、まるで見えない壁にぶつかったかのように弾き飛ばされ、黒い霧となって消えていった。


 「な、なにこれ……!」リディアは声を失った。

 「クロエちゃん……光ってる……」チャイがぽかんと口を開ける。



 戦っていたヴァルガが、一瞬動きを止め、バレンを前にしながらも視線をクロエに向けた。

 「……なに……!? あの黄金の輝き……!」


 彼の目が細められ、低くうなる。

 「馬鹿な……セリーナ様ですら干渉できなかったという……あの力……!」


 クロエは震える声で叫んだ。

 「わたし……守るんだ……! リディアも、チャイも……!」


 黄金の光が一層強まり、三人を包み込むように結界となる。

 その輝きはシドのシールドよりも強固で、悪魔の瘴気を焼き払うように空間を清めていった。



 「クロエ……あんた……すごいじゃない!」リディアが驚きながらも笑顔を見せる。

 「えへへ……ちょっとカッコいい!」チャイも両手を振って喜ぶ。


 クロエは必死に涙をこらえながら、二人の前に立ち続けた。

 「まだ……怖いけど……でも、私、もう守られるだけじゃイヤだから!」


 黄金の手を輝かせ、悪魔たちをにらみ返すクロエ。


 その姿は、まだ未完成で頼りないはずなのに――

 バレンやヒカルでさえも思わず視線を奪われるほど、堂々としていた。


 「よし、いまだ、一気に片付けるぞ!」

 ヒカルとナオが見事な連携を取りながら、デビルズゴブリンを片付けていく。

 そして、シドが休憩を終えたようだ。ようやく大魔導士らしいところを見せてくれるらしい。


 ヨッコラショと再び立ち上がると、

 「バーニングオーラ!!」と唱える。


 ヒカルとナオの火力が攻撃範囲が3倍に広がった。

 「おぉ!?」

 「ありがとう、シド!」


 ヒカルとナオの更なる猛攻により、デビルズゴブリン達は散った。


 (こっちも勝負を決めよう。)

 蒼い闘気を収め、バレンが静かにヴァルガの方に向き直る。

 何か意を決した顔つきであった。

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