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追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

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第135話 王への報告

-----王宮 謁見の間-----


 王宮の重厚な扉が開かれ、ヒカルたちは急ぎ足で玉座の間に入った。

 既に衛兵たちが慌ただしく走り回り、空気は張り詰めている。


 「戻ったか! 何があった!?」

 玉座の上で立ち上がった王の声は、震えを含んでいた。


 ヒカルが前に出る。

 「……王よ。セリーナは悪魔でした。そして、王宮地下で“魔の門”を開こうとしていた。私たちが妨害しましたが……完全には止められませんでした」


 「な、何だと……!? セリーナが……悪魔……」

 王は愕然とし、玉座にすがりつくように腰を下ろす。



 側近たちがざわめき、衛兵長が剣の柄に手を置いた。

 「陛下、すぐに地下を封鎖すべきです!」

 「いや、すでに奴は逃げた……下手に追撃すれば門を刺激するだけじゃ」シドが首を振る。


 ナオがきっぱりと言う。

 「それよりも、王宮全体で警戒体制を敷いてください。黒衣の集団は城内にも潜伏しています」


 「……わかった」王は大きく息を吐き、顔を上げた。

 「諸君、城内の結界を二重にせよ! 各区画に兵を配置し、出入りを厳しく管理せよ!」


 「はっ!」

 兵士たちが一斉に動き出す。



 やがて、王はヒカルたちに向き直った。

 「……私は愚かだった。セリーナを迎え入れたのは私だ。今まで彼女に助けられたと信じて……その恩義から、王宮に置いてしまった。あの女が……悪魔だとは……」


 バレンが低くつぶやいた。

 「おそらく、最初から計画の一部だったのだろう。王宮に潜入し、信頼を得て、儀式の場を整えるために」


 「……すまぬ」王の声はかすれ、拳を握りしめる。

 「だが今は悔いている暇はないな」



 シドが地図を広げ、魔の門の位置を指し示す。

 「奴は一度退いた。だが、門はまだ完全に閉じてはおらぬ。いずれ戻り、儀式を再開しようとするじゃろう」


 ナオが鋭い目で言い放つ。

 「……それまでに、こちらも準備を整えないと。王国全体を巻き込む大戦になるかもしれない」


 ヒカルは剣を握り直し、皆を見回した。

 「もう迷ってる時間はない。俺たちは……必ずセリーナを止める」


 その言葉に、リディアもクロエもチャイも強く頷いた。


小国とはいえ、デザート王国全土を揺るがす戦いになる。

ヒカルは悪魔との戦いがついに始まったのだと確信する。


必ず、ワールドを守ってみせる。そう強く思うのだった。

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