表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/508

第133話 魔の門

王宮地下 ― 魔の門への道


 王宮の奥深く、重厚な鉄扉の前で一行は足を止めた。

 扉の表面には古代文字が刻まれており、禍々しい魔力が漏れ出している。


 「……ここが地下遺跡への入口か」バレンが低くつぶやく。


 シドが杖を掲げ、呪文を唱えると、古代文字が淡く輝きだした。

 「封印は形だけじゃな。すでに一度は解かれておる」


 ナオが肩をすくめた。

 「つまり、セリーナ……いや、悪魔はここを自由に出入りしてたってことね」


 ヒカルが剣の柄に手をかける。

 「油断はできない。進もう」


 ギィィ……と鉄扉が開き、一行は冷たい空気の中へと足を踏み入れた。


地下回廊


 そこは広大な石造りの回廊だった。

 壁には黒い水晶が埋め込まれ、不気味な光を放っている。


 クロエが怯えた声をあげる。

 「……ここ、すごく嫌な感じがする」


 「無理もない。魔界とこの世界を繋ぐ“匂い”が漂っておる」シドが厳しい顔で言った。

 「普通の人間なら、立っているだけで正気を削られるじゃろう」


 バレンは無言で周囲を警戒しながら進む。

 石床には円環状の魔法陣がいくつも刻まれており、その中心へ続く道が一本伸びていた。


魔の門


 やがて一行は巨大な広間へと辿り着いた。

 そこに鎮座していたのは――高さ数十メートルの黒い石造りの門。


 門の表面には無数の目のような紋様が刻まれ、じっとこちらを見ているかのようだった。

 門の奥は闇そのもので、光を吸い込む深淵が口を開けている。


 ナオが息をのむ。

 「これが……魔の門……」


 シドが険しい声で告げた。

 「大陸の古記録にも記されておる。太古の悪魔たちが侵攻した際、異界への通路として造ったと……。まさか、王宮の地下に眠っておったとはな」


 バレンが冷静に観察する。

 「完全には開いていない。だが……門はすでに活性化している」


セリーナの影


 その時、クロエが小さく叫んだ。

 「みんな、あそこ!」


 広間の奥――。

 黒衣の集団が、門の前で儀式を行っていた。

 中央に立つのは、セリーナの姿。だがその背からは黒い翼が覗き、すでに人の形を完全に捨てつつあった。


 ヒカルが剣を抜く。

 「……やっぱり、セリーナが黒幕か!」


 シドが制止するように杖をかざした。

 「待て! 今はまだ手を出すな。奴らの儀式を見極めるのじゃ」


 ナオが眉をひそめる。

 「でも、このままじゃ門が開いちゃう!」


 セリーナの声が響いた。

 「……人間どもよ、ようやく気づいたか。だが遅い。この門は開く。大地は再び悪魔のものとなるのだ」


 不気味な笑い声と共に、門の奥から冷たい風が吹き出した。

 一行は思わず身構える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ