表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された雑魚剣士、実は最強ゲーム覇者でした。~記憶を取り戻した俺はチート知識で世界をぶっ壊す~  作者: 中瀬
第二章 悪魔討伐編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

127/512

第124話 悪魔討伐パーティ結成

朝の光が差し込む食堂で、ヒカルとナオはパンとスープを前にしていた。

「遅いな……シドさんたち」ヒカルがぼそりと呟く。

「昨日の夜、買い物に出かけたきりだものね。心配になるわ」ナオも眉をひそめる。


 そこへ、ようやくシドとクロエが姿を現した。クロエは少し眠そうだが、どこか誇らしげな顔をしている。


「待たせたの」シドが杖を軽く突きながら言った。

「実はの、昨晩は少々妙なことがあってな。偶然、クロエの兄に出会ったのじゃ」


「えっ、兄?」とヒカルとナオが同時に声を上げる。


「うむ。わしにクロエを託していった。理由は……深くは語らなんだが、今はわしが保護するしかあるまい」


「そんな偶然が……?」ナオが首を傾げた。

「でも、シドさんが嘘をつくはずないか」ヒカルは真剣な表情で頷く。


「危ないときは必ず隠れる。これは約束じゃ」

「うん!」クロエは元気よく返事をする。


 そこへ、チャイが胸を張って言った。

「わたしがクロエを守る! ドラゴンだもん!」

 その言葉に、ヒカルとナオの緊張した表情も少し和らぐ。


 かくして、シドの強力もあり、クロエは無事、両親の近くで旅を続けることができるようになったのであった。


◆待ち合わせ場所


 石畳の広場に、ひときわ目立つ人物が現れた。長身の男――バレン。その背には堂々たる風格が漂っている。

 その横にぴたりと寄り添い、胸を張って宣言する少女がいた。


「妻です!」


 一同があっけにとられる。

「……弟子だ。妻ではない」バレンが冷静に否定した。


 紫の髪が揺れる。リディアだった。

「えぇー、そこ否定する!? わたし、妻のつもりなんだけど!」


 そんなやり取りに割って入るように、クロエがぱっと指を差した。

「あっ、クマちゃんの財布の子!」


 リディアの顔が真っ赤に染まる。

「なっ……あなた、ぶっ殺すわよ!」


 クロエはきょとんと首を傾げるだけで、ヒカルとナオは苦笑。バレンは完全に無視していた。


(かっこいい……)クロエはうっとりとバレンを見つめる。

 その視線を邪魔するように、リディアがさっと立ちふさがった。

「だ、ダメよ! バレン様はわたしの……!」


 シドが咳払いをして紹介を始める。

「そやつがバレン。……ドラゴンなんじゃ。チャイと同じでの」


「なっ……!」リディアの表情が凍り付いた。

 心の中で嵐が吹き荒れる。(バレン様と同じドラゴン種族!? そんな……! で、でも……まだ幼子。妻の座はこのわたしのもの……!)

 余裕を装った笑みを浮かべながらも、額には一筋の汗が流れていた。


「チャイというのか。よろしくな」バレンが穏やかに声をかける。

「はい! よろしくお願いします!」チャイは満面の笑みで答えた。


 シドが杖を軽く突きながら言う。

「詳しい話はおいおいするが、ドラゴンは“龍術”を使える。悪魔を討伐するうえで、役に立つはずじゃ」


「……龍術」ヒカルとナオが目を見張る。


 バレンは静かに頷き、仲間たちを見渡した。

「では、早速出発としよう」


 こうして、一行の新たな旅が始まった――。

いつも読んでくださり、ありがとうございます。

良ければブックマークと評価をお願いします。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ