表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

第5話

 作業をすること数分。大まかなルートだけだして移動方法などは広野の意見を聞くのが一番だと判断し私はルート割り出しを終わった。

 先ほどから如月さんは広野の様子を見に工房に行っている。この部屋には私一人しかいないので先ほど聞いた話のことをゆっくりと考えることができた。

(あの大戦で多くの人が精神障害を起こしたのは知ってたけど……あの広野もそうだったなんて思えない)

 今まで何人かそう云った人を見たことがあった。けれどそういう人は多くがその後に軍を抜けたり後方に下がったりいる。確かに戦闘員として普通に働いている人もいるが少なくとも広野のような重度の患者で復帰した者はいない。

 ましてや広野は現状でもトップクラスの腕を持っている。そして私が調べた限りでもこの一年で既に多くの実践をこなしている。

正直なことを言えば“異常”だ.

(何が彼を動かすのだろう……なんで彼は私にここまでしてくれるの?)

 分からなかった。天才と呼ばれた私にも分からない事だった。

(世界一の頭脳を持つのにたった一人の人間のことも分からないなんてね。案外、私も普通の人間と変わらないのかもね)

 なぜか分からないけど彼と過ごしてから自分のことについても楽に考えることができていた。


 しばらくして二人が工房から戻ってきた。私は広野にルートの話を伝えた。

「じゃあ後は移動方法とどのルートにするかを決めるだけだな」

「そういうこと」

 別に早く行く必要はないため第一に安全性を考えたルートを探す。

「大まかなルートは三つ。一つは海岸線を通り目的地手前の市まで行ってそこから山道に入るルート」

 如月さんがルートの確認のためにまず一つ目の案を読んだ。

「まあ身の危険が少ないという意味では安全だがそれ以外の面が不安すぎるな。つまり残りのどっちかだな」

 残っているルートは二つ。海岸線手前のまで車などで移動しそこから別の山道に入るルート。そしてこの市からすぐに山道に入るルートだ。

「山道に入れば十分逃げ切れる。問題はそこまでの移動だな。シュウ、足はなにか確保できるか?」

 広野が如月さんに尋ねる。如月さんはすぐに答えた

「ああ、裏にバイクがあるからそれを持ってけ」

「それなら大丈夫だな」

 少し広野が考える。それで少しだけ無音の空間になった。そのわずかな時間に私も考えることにする。私の場合は理論でしか組めないが少しは役に立つはずである。

「シェンツァ、お前はどっちがいいと思う?」

 広野が私に尋ねた。私は短い時間で簡単にまとめた考えを伝える。

「どうせバイクをつかうなら後者を選ぶわね。私たちがこの市にいるぐらいは向こうも分かっているだろうからできるだけ素早くこの市を出るのを優先すべきだと思う」

 私の考えを聞いて広野がもう一度考える。

「……そうだな。俺としてはまだ捉えられていないと思っていたが確かに早めに抜けるのは悪くないか」

「捉えられていないって……どれだけ自信家なのよ、あなたは」

 私は軽くため息気味に言う。てっきり彼のことだから常に見つかっている前提で動いてるものだと思っていた。

「見つかってる可能性を考えないわけじゃないが少なくとも今は大丈夫だからな……よし、ルートを変えるぞ」

 そう言って広野は地図のデータに別の道を入力しはじめた。

 私が賛成したルートのバイクで移動する道を変更し当初よりも手前でバイクを降りて山道に入るというルートだった。だがバイクが止まった所は目的地に対して微妙な距離の位置だった。

「俺の微妙な記憶なんだが確かここから俺は別動隊として言った覚えがある。この時は俺は個人行動でルートも上部に報告しなくてよかったからこの道を知ってるやつはいないはずだ」

「そういうのがあるなら先に言ってよ……」

「今、どうなってるか分からなかったからな」

 結局、広野が提案したルートで決定した。私はパソコンを起動して広野が言った通りの道の状況を詳しく調べることにした。

 如月さんはバイクを整備してくると言って工房に行っている。そして広野は夕食をつくるために台所にいる。調べごともすぐに終わってしまいすることもないので私は広野のお手台をしようと台所に向かった。

「ねぇ、広野。何か手伝うことある?」

「………………その申し出はありがたいが気持ちだけで十分だ」

 その返事に無音の空間が生まれた。

「それ、どういう意味かしら?むしろ最初の沈黙はなにかな?」

「あ、いや…………深い……意味は…………………」

「最後までしっかり言いなさいよ!」

「…………」

「黙るってどういうこと!」


 その後、工房から帰ってきたシュウが見たのはシェンツァが居間でしょぼくれている姿と何かを必死に洗っている俺の姿だった。


執筆進まない。カイトです


もうね、進まない

やばいすすまない。書き溜めもそろそろ尽きる


がんばります



・・・・・実は上げる話間違えたんだ。直したけど



では、ここまで読んでくださった方に感謝を


mixiにちろちろしてるメインこっちかも

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ