性別インアビス
モチベ無いのに新作出す奴
だって楽しくなっちゃったし
「頼む…!信じてくれ蒼っ!ボクが、月乃璃寧なんだ!」
目の前で黒髪の少女が必死の形相でそう言う。
声は上擦り、震えた口元。
瑠璃色の瞳は焦燥に揺れ、少しばかり潤んでいて、そしてチラチラと不安そうにこちらを見つめている。
その光景を裏腹に俺はこう思った。
(まってその顔ドチャクソ性癖だわ。)
うん出てきた感想がそれで良いのかよ本当に。
でも美少女の“そういう”表情素敵だからね。
仕方無いね。
諸君、話をしよう。
あの状況に至ったまでの話を。
時は遡り今朝、適当にソシャゲのログボ消化している頃だった。
唐突にマイフレンドからこう連絡が来たのだ。
:ちょっと家きて
:?どした?
:いいから、マジで。助けてくれ
:オイオイホントどうした?
:多分実際に見ないと説明出来ない
一体何があったのだ。
:分かった、まってろ
とりまそう連絡する。
果たして奴がそこまで言うものとは…。
その謎を解明するため我々調査隊はアマゾンの奥地へと向かった…。
…嘘です普通にアイツの家に向かいますはい。
マイフレンドとの家は近い…てか隣のマンションだ。
そのため最低限の支度だけして出かける。
因みに名前は月乃璃寧。
名前は女子っぽいが男だ。
そしてついでに引きこもりだ。
まぁそれは色々あった、って事で。
俺とは一応同年代の幼馴染で、趣味嗜好が近いこともあって今でもかなり親しい。
いつもよく一緒にネトゲを遊ぶ素晴らしい親友である。
さて、そんな事言ってる内に到着。
インターホンを鳴らす。
『はーい。あ、来たっ!今行くから!』
知らない声。
女の人の声…?
困惑は束の間。
玄関を開けてきた存在に硬直する。
「蒼っ!待ってた!」
俺の名を呼ぶ黒髪ロングの少女。
「え?待って誰?」
「あ、その…えっと、ボクだよあの。璃寧だよっ。」
んんんんん???????
今度こそフリーズした。
何を言うとるんじゃ此奴は。
奴は男だぞ?
こんな…こんな……ん?あれ…?…いや、割とよく見たら面影ある様な…。
小柄で、顔が良くて、一人称がボク。
でも、声だいぶ高くなってるし髪も長い…。
瞳も、黒だったし、こんな瑠璃みたいな青じゃない筈。
そうやって俺が沈黙していたからか。
目の前の璃寧を名乗る少女は焦り始めた。
「えと、あ、ごめん突然意味不明な事。…でも、本当なんだよ!ボクもよく分かんなくて…でもっ!」
そして冒頭のセリフに戻る。
「頼む…!信じてくれ蒼っ!ボクが、月乃璃寧なんだ!」
ここで(まってその顔ドチャクソ性癖だわ)って思った訳だ。
2度も言わんでええわ。
あともっと他に思う事あっただろってのは置いとけ。
とは言えその必死な表情から嘘は言ってない事を理解した。
故に俺は、こう答えた。
「オッケー璃寧、取り敢えず落ち着いて中入って話そうか。」
ここで叫ぶのは普通に近所迷惑になりそうだしな。
コイツは面白くなりそうだ…!って思った方々は是非是非ブクマとか星5評価とかいいね、感想など貰えると投稿者のモチベが上がる…気がします。
因みに2話目が1時間に出ます。




