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お笑いコンビ フクフク

聖沢洋介の反論

作者: 川里隼生

 相方のことについて論じる。高校生という立場で同学年の女子生徒とコンビを組み、漫才やコントをしていれば、恋愛関係に発展するのではないかという推測を立てることは、確かにできるだろう。


 私とて相方こと本馬ほんま快奈かいなを悪い人間だとは認識していない。相方とは幼稚園で知り合った幼馴染であり、小学校低学年の頃などは互いの家で寝泊まりをしたこともある。黙っていれば端正な顔立ちをしているし、私が交際相手に求めたい条件のひとつである、誰にでも優しく、かつ特定の親しい人にはより優しくするという性格を相方が持っていることも認める。


 しかし相方の場合、その特定の親しい人というのは私ではなく相方の姉なのである。私はその図式を壊してほしくない。つまり、相方には今のまま、アイドルとして芸能活動を行っている本馬ほんま基奈もとなという姉の一番のファンであり続けてほしいのだ。相方が持つ、姉を強く愛する力を他の人間には、少なくとも私には、向けてほしくないのだ。


 あるいはいつの日か相方に思い人ができたとして、私はその恋の行方を本馬快奈の相方として見守っていたい。私は相方に愛されたいのではなく、誰かを愛そうとする相方の支えになれることを願っている。もしも私が相方との関係をより強くしたいと考えていると思われているなら、それは解釈違いであることをここに明確に表明する。

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