高校へレッツラゴ
高校と言うところへ行くことになった。
どうやら、勉強が出来るみたいだ。
……なんでか知らねぇが、こっちの言葉が分かる。
それも、女神のめっちゃんのおかげなのか?
「ここが、高校……。」
すげーでけぇ建物だな。
こんなの、前世の世界じゃ見たことねぇぜ。
3年生の組らしい。
「……ああ、君。」
誰かに話しかけられた。
俺より年上?っぽい。
「転校生の稲波君だろう?話は聞いているよ。」
話しかけてきたのは、どうやら先生みたいだ。
転校生?という扱いで、教室へ向かった。
「みんな、席付けー。今日から入る、新しい生徒を紹介するぞ。」
「……稲波智と言います。よろしくお願いします。」
「「よろしくー!」」
後ろの席へ案内された。
そこには、教科書という本があった。
チラチラッと見る。
……何だが面白そうな内容だな!
これから楽しみだなぁー。
▪▪▪
そんなこんなで、幾日がたった俺。
こっちの世界も中々楽しいなぁ。
「……あ、あのっ!稲波君!」
とある日の放課後、同じくクラスの女の子に話しかけられた。
「……ん、どうした?」
「あの!付き合ってください!」
………
ハァッ!?
こ、ここここ、告白ッ!?
この俺にもモテ期とやらがやって来たのかぁぁ!?
「お、俺で良ければ……」
「ありがとう!」
……後々の話だが、彼女には色々お世話になったな。
勉強を教えて貰ったし、色んなところに連れてってくれた。
付き合ってから数ヶ月後、彼女は交通事故で亡くなった。
これ程悲しい体験は今まで無かった。
……無念だった。俺、彼女の分まで精一杯生きよう。
ぜってぇ、無様な生き方はしない!そう誓った。