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幸運の魔族らしいっす

『異世界転生』

それは、現実世界から異世界に移ってしまう事。


けれどその逆もあり得るのでは……と魔族の俺が思った、そんなお話。


▪▪▪


俺の名前は、ジェルダロッテ。

魔族で、とある国の一部を治める一員だった。


そんな俺が、殺された。


間違いなく仲間に裏切られて反逆(クーデター)を起こされたのがキッカケだ。

色々無茶な言い様をしていたから、そんな事が起きるのは……分かっていた。


十二分に長生きしたし、もう未練は無いと思っていたのだが……


▪▪▪


『……聞こえますか。』


目を開けると、そこには女神?女神っぽい人がいる。

あれ、俺……死んだはずじゃなかったのか?


『返事をなさい!貴方は幸運に恵まれた方、なのよ!』


ずいぶん乱暴な言い方だな。


「……俺、死んだんじゃねーのかよ。」


『だから、幸運に……』


「分かった、分かった。……で、幸運の俺がどうしたと?」


『貴方には、別世界で生きる権利を与えます。』


「………ハァ!?」

何でまた、こんな魔族の俺がッ!?


『女神会議で決まった事よ。反論は許すまじー。』


言い方がちょいちょいおかしいが……まあ、別に良いのかな。


『それではっ!転生開始っ!』


目の前が暗くなった。


(転生しゅーりょー。それでは、第二の人生(セカンドライフ)楽しんでねっ)


その声で、俺は目を再び開けた。


ここは、なんかの部屋?


身体に違和感を感じる。

何だこれ……身軽になった気がする……


自分の手を見る。


………手、ほっそ!細すぎるぜ。


その手で顔を触る。


………顔、ほっそ!細すぎるぜ。


「とりあえず、鏡を……」


姿鏡があったので、それを見ると……


「 な ん じ ゃ こ り ゃ あ ! 」


身軽どころじゃねぇ!随分ほっそりしている!

こんなの俺じゃねぇよ!


それに、この格好はなんだ!?

ネクタイ……ズボン……?


「……で、俺の名前はなんだ?」

ふと我に戻った俺は、そう思った。

前世の記憶じゃあ通用しない、そうは感じていた。


テーブルの上に、紙が置いてある。


「なになに……?『稲波智 (いなばさとる) と言う名前で、高校生として日本で過ごしてね。女神のめっちゃんより。』」


ますます意味がわからなくなった俺……

どうすりゃあ良いってんだ、この状況。


まぁ、深く考えねぇで過ごそっかな!面白そうだし!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短いし、読みやすいしいいと思います。女神ちゃんお茶目でかわいいです。 [気になる点] もうちょっと連載続けて欲しかったです。短いのであまり盛り上がりにかけてたかなぁ、と思いました。短くても…
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