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ふたりの距離。

作者: 七瀬




僕と彼女との距離は近いようで遠い...。

彼女は、僕の幼馴染の女の子でね!


僕は、何時も彼女の傍に居るのに、、、心の距離は遠い、、、。





僕の名前は 『八木 史貴』 20歳、幼馴染の彼女と同じ大学生。

彼女の名前は 『今野 ひな』20歳、明るくて可愛い女の子。




僕は、ずっとずっとひなの事が大好きだった...。

僕の気持ちを知ってほしくて、ひなにアプローチを何度も何度もしたけど、、、?


なかなか、、、? 

ひなに僕の気持ちを知ってもらえず、付き合うところまでいかなかった、、、!



もっと言うと、、、!!!

僕の気持ちを、ひなはまったく知らない!


こんなに僕は、ひなの事が大好きなのに、、、。




でもある時、、、?

ひなが交通事故に遭ってしまったんだ、、、!


彼女は、一命を取り留めたのだけど、、、?

頭を強く打ったらしく、記憶障害になってしまった、、、!


医師には、、、『健忘症』と診断されたらしい...。




ひなは事故後、、、今までの記憶を全て忘れてしまった、、、!

お父さんやお母さん、妹の事も何もかも、、、!

記憶に残っていない、、、!!!



しかも、、、朝起きると、、、?

全ての昨日までの記憶がリセットされて、自分の事も分からないらしい!


【私は誰? あなたは誰ですか?】


毎日、同じ事が続いていく日々を過ごした後、、、。

彼女は、必ず日記を付けるようになり、その日あった事を書きとめる事にした!



事故から1か月を過ぎた頃から、やっと記憶をとどめて置くことが出来るように

なったと、ひなもホッとしていた。



僕はほぼ毎日ひなの家に行き、ひなと会話するようになった。

でもひなは僕を見ても【初めて見る人】と認識して、僕の事も何も憶えていない!


だから! 毎日、僕はひなに自己紹介をする!


『えぇ!? あなたは誰ですか? 私が知っている人ですか?』

『はじめまして! 僕の名前は八木 史貴です。キミとは幼馴染で凄く

仲がいいんだよ! よろしくね!』



はじまりの会話は、何時もここから始まる、、、!



僕は、ひながどうせ! 憶えていられないと想い、僕の気持ちを毎日

ひなに伝える事にしたんだ、、、!


『ねえひな? 僕はずっとひなの事が大好きなんだ! だからどんな事に

なっても! 僕はずっとひなの傍に居るからね!』

『史貴クン、』



僕は根気強く、ひなに会いに行っては、僕の気持ちを伝え続けた、、、!

ひなもそのうち、僕の気持ちを受け止めようとしてくれるようになったんだよ!


『史貴クンは、私の幼馴染で、、、私とは付き合ってないの?』

『あぁ、残念な事に! 僕の気持ちは、記憶があった頃のひなには

届いてなかったんだよ!』

『そう、どうして? 記憶があった頃の私は、ちゃんと史貴クンを見ていな

かったのかな、、、? 不思議に思うわ!』

『えぇ!?』

『こんなに、私の事を史貴クンは見てくれているのに、、、。』

『フッ、そうだね! ひなは男を見る目がないんだよ~』

『ふふっ、そうだったかもしれないね! でも、今は違うよ!』

『ううん?』

『今の私なら、ちゃんと史貴クンの事を見ていられそうに想うから、、、!』

『ひな、』



ひなは、僕の事も周りの人たちの事も、自分の事さえ、分からない事が

多いけど、、、?


今の方が、僕の事をちゃんと見てくれていると思う。

今後、ひなの記憶がどうなっていくかは、分からないのだけど、、、?


僕はひなの支えになり、ひなの傍にずっと居ようと決めたんだ、、、!!!

僕しか! ひなを守ってあげれないから、、、!

僕だけしか、、、ひなを支えてあげられないから、、、!


だからね、、、?

僕は、ひなにこう言ったんだよ!


『これからも! ずっと僕の傍に一緒に居てください!!!』

『私で良ければ、、、私がずっと史貴クンの傍に居たい!』

『もちろんいいよ! 僕はそれがいい!』

『ありがとう!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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