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妹身防衛(仮)  作者: ファンタグレープ_炭酸GIGAMAX
序章
3/16

プロローグA

1


「おーい。」

 ……妹、沙耶香の声だ。

「おーい。お兄ちゃーん。起きてー。」

 沙耶香は毎日こうやって俺を起こしに来る。

「うーん……。あと15 分……。」

 その時間を保つため、俺はいつもそう返すのだ。

「ふざけてないで、早く起きてよー。お兄ちゃんいつもそう言うじゃん。起きれるの、知ってるんだからね。」

 ……まあ、さすがにバレるよな。毎日同じ事ばっかりやってれば。

「くそー。バレてたか。(棒読み)」

「……なんで棒読みなの。あ、そういえば、お兄ちゃんになんか手紙が届いてたよ。」

 あっ。もしかしたらもしかして。お前からのラブレターかな?

そういった思い、俺は沙耶香にこう聞いた。

「なに。お前からか。」

「違うよ。」

 少し可愛げに怒りながらさやかは言った。

 どうやらラブレターではないらしい。

「全くお兄ちゃんってばシスコンだよね。」

 ……怒り方もかわいいなあ。

 まあ、とにかく。俺は妹から渡された手紙の封筒を開けた。

 それが、この物語の、きっかけだった。









 手紙には、こう書かれていた。


「I kill your sister.」


 たった。たったその一言だけで、俺たち兄妹はとんでもない方向へと進むことになったのだった。


 2




 そしてその手紙には、もうひとつ、数字が書かれていた。

「XXXX/8/5/6:50」

 8月5日(8/5)というのは、今日の事を指している。

 今、時計は6:48を指している。

 これがもし時間なら、6:50に、確実に、沙耶香は……



 殺される。



 6:49


「ねえねえ、お兄ちゃん。どうしたの?」

「沙耶香。とりあえずお前はテーブルの下にいろ。俺が良いって言うまで動くな。」

「……?分かった。」

 妹は完全に状況を飲み込めないまま、テーブルの下へと隠れた。

 秒針の音がする。




 6:50




 ……数秒、静寂の音がなる。

 そして、それは突然起こった。


「バーーンッ!」


「キャアッ!?」

 銃声が、鳴り響いたのだ。


 To be continued

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