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序章
現代日本には幽霊が出る。そう、リア充という幽霊が。
「ごめんない。というか、生理的に無理なんです」
10月のある日、こうしてぼくの告白は失敗した。
公園が落ち葉に満ちている。風が強い。
彼女はいつの間にか帰ってしまったようだ。あの告白からどのくらい時間が経ったのだろうか。
ぼくはベンチに腰掛ける。力が抜けてしまう。
すべてが終わってしまった。ぼくの前を散歩しているカップルが通り過ぎる。
指つなぎ。
幸せそうだ。
怒りがフツフツとこみあげてくる。
「駆逐してやる……」
すべてはここからはじまった。




