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◆:既に始まっていた物語──『エピローグ0』

 ────




 これは、わたしが主人公の物語である。



 三年前の事。

 わたしは、興味本位で深層WEBに沈む曰く付きのゲームを漁っていた。文字も踊らない質素なサムネイルと、稚拙な構成の説明文を眺めては次へ。

 高校受験を控え、さして賢くも無い頭を働かせるストレスから解放させてくれる時間としては、有意義に感じていたのかもしれない。


 そんな時に、わたしはサラセニア体験なるオンラインゲームを見つける。当作品は、専用のデバイスを購入し付属の招待コードを入力して、初めてダウンロード出来る仕様になっていた。


 専用のデバイスとやらは、VR機器のようなゴーグルとピラミッド型の精密機械。それに加えて有線類やクリーナーの類等があったと思う。


 さぞお高いんでしょう。

 そう心の中で吐き捨てたわたしだったが、それらが送料と合わせて全て無料だと知った時に、思わず声を出して驚いた。


 普通に危機意識のある人であれば、警戒して手を出さないものであるのだが、いかんせんわたしは賢く無い人なので、興味をそそられるままに購入ボタンをクリックしていた。



 ──そうして始まったわたしの物語は、バッドエンドの事後処理(エピローグ)に奮闘する、輝かしい青春時代を謳歌していくモノとなる。




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