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P・R・F  作者: カカオまめ
一章 悪夢
1/2

0.0 「はじまり」

「PvP・Ranking・Fantasy」略して、「「P・R・F」

基本的にはそこいらのタイトルと変わらない、ファンタジー系MMORPGである。

このゲームが流行ったのは数年前。まだ仮想空間バーチャル・リアリティがまともなゲームに実装された当時のことだ。

「P・R・F」は最新の技術を駆使して、再現された仮想空間バーチャル・リアリティの中での迫力のPvP(Person versus Person)が売りだった。

しかし、2年、3年と経ち、他のゲームタイトルが続々と登場したことにより、ユーザー数は著しく減少していった。その1年後、「P・R・F」の仮想空間バーチャル・リアリティサーバーは閉鎖となった。


・・・はずだった。

しかしここ最近、再び「P・R・F」の名を聞くようになった。


何でも熱心な愛好家コアユーザー達の申し出により、運営がサーバー再開に踏み切ったのだ。

それが

「P・R・F ver.2.0」である。

しかし、コアな長期ログインユーザーが多いこのゲームを新しくはじめようという物好きはあまりいなかった。

新規ユーザーの取り込みが思うようにいかず、

再開から、5か月でまた閉鎖の噂がたった。


それから「P・R・F」内では「運営と戦おう」「俺たちの世界を守るぞ」といった声があがった。

実は俺はこういう空気は嫌いではない。仲間意識というか、同族意識というか、このゲームには他とは違う、居心地の良さが感じられた。


何を隠そう、俺も、このゲームをリリース当初から愛するコア・ユーザーの一人だからだ。



そんな時、ネット内では奇妙なニュースが注目されていた。

それは、オンラインゲーム中に昏睡状態に陥り、現実世界の人が死亡したというニュースである。


ゲームによる過度なストレスだとか、ログインしっぱなしで栄養失調だったとかいろいろな噂が立っているがそれは通常では有り得ない。


現在一般普及しているヘルメット型のBMI・ヘッドギアはプレイヤーの健康状態、精神状態をチェックし、管理している。

つまり、精神が不安定なものや、過度な疲れ、栄養不足、寝不足などを感知し、健康状態と認識されるまでゲームにログインできなくなるのだ。

この機能により、ゲームでの生活習慣の乱れは減ったように思える。


それこそ、運営の管理システムをハッキングし、システムを1から作り変えなければ無理な話だ・・・。

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