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〜始まり〜

私は竜宮唯華(たつみや ゆうか)何の特徴もない、普通の高校生。

ただひとつ違ったのは、人よりちょっと夢見がちなことだった・・・。 

「あ〜あ、私もこんな本みたいな、わくわくドキドキするような日々をおくりたいな〜」

・・・まあちょっと変わってるかもしれない。 

「ゆーか、何してるんだ?またいつもの病気か?」 

「あ、友美ちゃん・・って病気はひどいよ〜」

彼女は竜波友美(たつなみ ゆみ)。私の第一の親友である。

「唯華のは十分病気だよ。物語みたいなことなんて起きるはずないんだから」

「そうだけど・・・」

そう、物語みたいなことなんて、現実では起きない。分かってはいるんだけど・・・

「でもさ、友美ちゃんに迷惑かけるわけでもないし。それにいつか叶うかも知れないじゃん」

「叶わないから」

「う・・・。友美ちゃんのばか〜!!!」

いつものように友美ちゃんとけんかして、走り出した瞬間、目の前に車が

パッパー

「唯華!!」

友美ちゃんの叫び声とともに、私の意識は遠ざかっていった。


「ここは・・・?」

目が覚めたとき私は、ベットの上に寝かされていました。

「私確か車にはねられて・・・。じゃあココは病院?」

とりあえず体を起こそうとすると、

「目、覚めた?」

不意に横から、友美ちゃんの声がした。

「よかった〜。目覚まさなかったらどうしようかと思ったよ〜」

「ごめんね友美ちゃん心配かけて」

友美ちゃんの顔を見た私は、あることに気がついた。

「あれ、ココ病院じゃないの?」

目の前には、病院じゃなくて、なんだか見慣れないものがたくさんある変な部屋だった。

「う〜ん。わかんない」

「わかんないって、友美ちゃんどうやってココに来たの?」

なんだか難しそうな顔をしたまま友美ちゃんが答えた。

「唯華を助けようと車の前に飛び出したとこまでは覚えてるんだけど」

「!!何してんの友美ちゃん!危ないじゃんか!!」

思わず叫んでしまった。すると友美ちゃんはしれっとしたまま、こう答えた。

「車の前にいきなり飛び出す唯華が悪い」

「う・・・それはそうだけど」

まったく友美ちゃんは口だけは達者なんだから。

「ま、それで気づいたらここにいたんだけど。ドアは開かないし。蹴破ろうとしてたら

唯華が起きたっていう感じかな」

「蹴破るって友美ちゃん・・・」

まったく、ここがどういう場所かもわかってないのに、ドアを壊そうとするなんて

この人の頭の中って実は動物と一緒ではないんだろうか。

「んで、どうする?蹴破る?」

「蹴破るのはやめて友美ちゃんとりあえずもうちょっとおとなしくしてようよ」

「はいはい。じゃ、後は唯華に任せた。うちは寝るわ」

そういうと同時に友美ちゃんがベットに倒れこんできた。

「やっぱり頭の中動物だ。この人」

そうして何もせず時間だけが流れていった。


何時間たったのだろうか。私も眠たくなって、友美ちゃんと一緒に寝ていたら

不意に友美ちゃんが飛び起きた。

「どうしたの、友美ちゃん?」

「誰か来る」

友美ちゃんがそう言うと同時に、ドアの鍵が開いた。

「おや。お目覚めですかお嬢さん方?」

などというきざな言葉とともに、3人の男が入って来た

「なかなかお目覚めにならないから心配していたんですよ」

真ん中の銀髪の人がそう言った瞬間、友美ちゃんが

「テメーらいったい誰だよ。うちらをこんなとこに閉じ込めやがって」

「それは失礼。なにぶん私も、いきなり空から降ってきた人に対する。礼儀というのを知らないもので」

「空から降ってきただぁ〜。何言ってやがるこのきざ野郎!」

友美ちゃーん。もうちょっと穏やかにいこうよ。

そんな私の心配をよそに友美ちゃんと銀髪男の話し合い(?)は続く

初めての小説ですから、変なところなどが

多々あると思いますが、どうぞご了承ください。

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