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ブルーマウンテン ラボラトリー  作者: ko☆gorou
第一章 王宮の学生 タッ君
4/33

情熱

8/1 08:23


私の名前は【青山 一郎】齢63


ケールを主成分とした独自開発の健康飲料のおかげで


「57〜8にしかみえないわよ青山さん若いわねぇ!」と


近所ではナウでヤングなアランドロンと好評を頂いている


四年前までは【傘】という大手製薬会社で研究・開発に携わっていたが


色々あって定年退職間近でクビになった


話せば長くなるが話さねばなるまい…




それはとある薬品の研究をしている時に起こった


事は順調に進んでいて後は試薬するのみだったが


徹夜続きで研究員達は疲弊しきっていた…



人は極限の疲労状態になると普段なら決してしないような馬鹿げた事をしてしまうものだ




家の戸締りをキチンとしてきたか不安になる者


急に踊り始める者


「かゆ…うま…」などと意味のわからない事を言い出す者


ケールを主成分とした独自開発の健康飲料を飲みだす者




…研究室の中は狂気に満ち溢れていた


私は開発チームをまとめる責任者として


そんな状態の中で事故が起こらない様に冷静に対処しなければならなかった



だが女性研究員が研究室に入ろうと滅菌処理室に入った時


それは起こってしまった



女性研究員が滅菌処理室に入ると一方から凄まじい勢いのエアーが彼女を吹きつけた


するとどうだろう彼女は必死にスカートがめくれ上がらない様におさえている


エアーが止み処理を終えた彼女は研究室に入り開口一番


「いやーん!まいっちんぐー!!」と言った


私は彼女に近寄ると


よろけたふりをして力強く彼女のボインを鷲掴みにした…



その事故の責任を取る事になり今に至る訳だが私は決して後悔などしていない


私はベストを尽くした


そしてこれからも世の人々の役に立つ薬を研究したいという情熱を捨てきれず


独立した今でも自宅の一室にラボを構え優秀な助手を雇い日々ベストを尽くし研究に没頭している



清々しい朝だ


私は白衣の袖で口を拭いラボに向かった


白衣の袖口は鮮やかな緑に染まっていた
















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