表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

「お姉ちゃんのとこの魔術師は精霊って言ったんだろ?知ってか?妖精と精霊は違うんだぜ?」

と、アストは次のように語る。

「妖精ってのは 伝説やおとぎ話の中にでてくる生き物で、木とか物とかから生まれる精だ。人語をしゃべり、時には悪戯したり人間を助けたりするんだ。精霊は火や水や風や土なんか自然の中に居て、一匹一匹は目に見えないし、力もない、意志すらもない。だから人には存在も知られてないんだ。けれど精霊は集まると、風や水を生み出すんだ。そう、この空気や風が精霊自体なんだ。」

心地よい風が木々をなでながら、森を抜けてく。

「お若いのに、博識なんですね」

目をきらきらさせているスズ姫に、おもわず あんたが世間知らずなだけじゃないか?と言いたくなったがぐっと飲み込む。

「あのーひとつ聞いてもいいですか?」

「貴方達は妖精じゃないんですか?」

「…俺達はエルフだ」溜息交じりにそう言ったアストは長いとがった耳に、白目がまったくない大きなブルーの瞳、髪は夏の青葉のような緑色をしている アベルはよく似た容姿に 緑の瞳に、青空のような髪をしている。

「エルフも本で読んだ事がありますわ!妖精には会えませんでしたけど、エルフに会えたのですね!」

小躍りしそうな勢いでアストの手を握るスズ姫。

それを呆れ顔でみるアストと、きょとんとしているアベル。「ところで、あんたこの森には詳しいのか?」

「散歩にはよく来ますが、こんなに奥に入ったのは二回目ですわ」

「あまり期待出来ないな…この森にフォトンの木ってのないか?」

「それなら、ほらあそこ」

ですわ」

姫の白い指がさしたのは、アスト達が目指していた森が開けた場所だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ