表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

6話 パパのこと?「パッパッパッ」くん

今日の言霊園は、朝から外の世界がひどく騒がしいようです。


『……いや、それはただ音が言いやすいからだって。』


『いーや! 絶対に言ってる!今、僕の顔を見て言った!』


何やらパパとママが、熱い議論を交わしています。


その原因は、ひなたくんの足元で元気に跳ね回っている、新しい園児の姿にありました。


「パッパッ! パッパッパッ!」


最近ひなたくんから生まれた「パッパッパッ」くん。「あーうー」くんの友達です。


彼はポップコーンが弾けるような軽快な動きで、パタパタと走り周ってます。


そこへ、期待に満ちたパパの声が降ってきました。


『ひなたー。パパですよー。パ・パ!』


すると、ひなたくんは一生懸命に口を動かしました。


「……パッパッパッパッ!」


『ほらーーー! パパって言った! 完全にパパって呼んだよ!!』


空から、パパの勝利宣言と、飛び跳ねるような振動が伝わってきます。


『うーん……どうかしら……』


まだ半信半疑のママの声。


「あはは、ひなたくん。本当にパパのことを呼んだのかしら?」


コトハおねえさんが、クスクス笑いながらパッパッパッくんを抱き上げます。


「まあ、いいじゃないか。パパがあんなに幸せそうに笑っているんだから」


ゲンジおにいさんも、満足げなパパの声を聞きながら、優しくひなたくんの頭を撫でました。


『ひなたはパパが大好きだもんねー! よーし、高い高いしちゃうぞー!』


パパの弾んだ声を聞いて、ひなたくんも、そしてパッパッパッくんも、嬉しそうに「パッパッ!」と声を弾ませます。


それが「パパ」なのか、それともただの音遊びか、ひなたくんとパッパッパッくんだけが知っています。


けれど、言霊園がパパの喜びでポカポカと温かくなりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ