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20話 みんなに優しい「ねんね」ちゃん

「よしよし」ちゃんには、とっても優しいお姉ちゃんがいます。

少しぽっちゃりした、温かみのある女の子、「ねんね」ちゃんです。


ひなたくんが遊び疲れたり、眠くなってきたりすると、ねんねちゃんはどこからともなく現れます。

そして、ひなたくんを優しく抱っこしたり、ゆったりと絵本を読んだりしながら、「ねんね。ねんね」と囁いて、夢の世界へ連れて行ってくれます。


言霊園の仲間たちは、みんなねんねちゃんが大好きです。

いつもは自由奔放な三毛猫も、ねんねちゃんの膝の上では、リラックスして、眠ってしまいます。


「……ふう」

コトハおねえさんが少し疲れ気味に息をつきました。


すると、よしよしちゃんとねんねちゃんが寄り添って、おねえさんの頭を優しく撫でてくれました。

「ありがとう。よしよしちゃん、ねんねちゃん! おねえさん、元気が出たわ。もうちょっとだけ頑張るわね!」


その様子を見ていたゲンジおにいさんも、目を細めて微笑みます。

「二人は本当に優しいね。」


ところがその日の夜、「ないない」くんがどうにもご機嫌ななめです。

「ねんね、ないない!」


ひなたくんがどれほど目をこすって眠そうにしていても、ないないくんは駄々をこねています。

「あらあら、ないないくんはまだ遊び足りないのね」

「おにいさんともう少し遊ぼうか?」


二人がなだめても、ないないくんはなかなか落ち着きません。


するとそこへ、外の世界からママの優しい声が降ってきました。

『ひなた、今日はすっごく楽しかったから、まだ寝たくないのかな? でも、もう遅いからねんねだよ。もうねんね……ねんね……』


その声に合わせて、ねんねちゃんがないないくんをふわっと大きな腕で包み込みました。

「ねんね、ねんね……」


「ない……ない……」

ないないくんも、ねんねちゃんの温かさに触れると、すぐに静かな寝息を立て始めました。


コトハおねえさんは、ひなたくんを優しく寝かしつけながら呟きました。

「ふふふ。可愛い寝顔ね、ないないくん」


「今日はみんなたくさん頑張ったから、一緒に休もうか。おやすみなさい……」


ゲンジおにいさんが、そっと部屋の明かりを消しました。

言霊園には、幸せそうな寝息だけが響きました。

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