作者あいさつ
読者のみなさま、『クローネト・クローネタ』!
『クローネタ』とは我がトリエストラスタ連合帝国(以下、連合帝国)の建国以前、1000年の昔より、鎧を身にまとい、剣や槍で武装した戦士階級の人々を由来とする戦闘貴族です。
つまり『クローネタ』は読者のみなさまの言葉でいうところの『騎士』にあたります。まぁ、実際には差異があると思いますが……
騎士という言葉はなかなか私にとっては耳障りがよく、そのまま『クローネタ』の訳語として本書内で使用することにしました。
『クローネト・クローネタ』は彼ら騎士に対する呼びかけなどに使う言葉で、『騎士の中の騎士たれ』という意味の慣用句になります。
常日頃から鍛錬を積み、戦闘訓練を繰り返して生きてきた彼らは、戦争において名声を上げてきました。そしてその勇猛さ・果敢さは様々な騎士の物語として語り継がれ、書に記されてきました。もちろん、彼らの恋や愛の話も。
みなさまは、騎士は好きでしょうか。わたくしは狂おしいほど好きです。わたくし自身が連合帝国の騎士のひとりなのです。昔から騎士の物語が好きで、読み漁ってきましたし、当然のように騎士学校を卒業して騎士になりました。
わたくしにとって騎士達の物語は人生を豊かにする素晴らしいものでした。わたくしが好きだから、あなたにも読んでほしい。そう思ってこの物語を書きました。
本書は我が連合帝国の未曾有の危機だった『大雪崩』の時代において戦った騎士たちの話を元にしています。本書によってみなさまが我が国に親しみ、想像の翼を羽ばたかせられることをお祈りしています。
今日は偉大な日です。この騎士物語を『日本人』のみなさまのために翻訳した『日本語版』を出版できたのですから!
本書の取材にご協力くださった諸侯・諸卿、特に日本語版の監修にご協力を頂いたトリエストラスタ辺境伯ハルマ閣下に感謝申し上げます。




