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竜の女の子と15才の魔女――ドラゴンランドで大冒険――(童話風)  作者: 東郷しのぶ


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ドラゴンランドに入るには?

 フラフラしながらホウキ飛行(ひこう)をしている、コンデッサたち。かなり長い時間が()ったあと。


「お! ひょっとして、あれが〝ドラゴンランド〟じゃないのか?」

「そうですね!」


 2人の眼下(がんか)に――

 四方(しほう)を高い(かべ)(かこ)まれた、広い敷地(しきち)(あらわ)れました。大きな(かこ)いの中には、不思議(ふしぎ)(かたち)建物(たてもの)がたくさんあります。


 コンデッサたちは、(かべ)についている門らしきところの前に着地(ちゃくち)しました

 壁の向こう側では奇妙(きみょう)な音楽が流れており、(さら)には楽しげな歌も聞こえてきます。


『ドラドラドラドラゴンゴンゴン~♪ ここは、素敵(すてき)なドラゴンランド~。みんなが幸せ、夢ランド~。笑顔(えがお)でいっぱい、遊びましょ! るんるんるんるん、ドラゴンランド~。(りゅう)は、みんなのアイドルよ~。がおがおがお~♪』


 コンデッサは、ドラ・ニャンニャンへ(かた)りかけました。


「……なぁ。さっき、空の上から壁の中の景色(けしき)が見えたよな?」

「ええ」

「中にあるたくさんの建物とか、いっぱいの人とか、(さわ)がしさとかを考えるに……ここって、やっぱりテーマパークや、遊園地(ゆうえんち)とかじゃないのか?」

「違います! そんなはず、ありません。ドラゴンランドは、(りゅう)秘宝(ひほう)(ねむ)る、神秘(しんぴ)の地なのです。不用意(ふようい)に近づいたりしたら、大変(たいへん)なことになるのですよ! ぜったいぜったい、(おそ)るべき場所(ばしょ)なんです」


 ドラ・ニャンニャンは、(さけ)びました。シッポがビタン! ビタン! ビッタ~ン! と地面(じめん)を3度たたきます。


「コンデッサ、門のほうをちゃんと確認(かくにん)してください。門の前には、立派(りっぱ)門番(もんばん)が、2人も立っているではありませんか!」

「どう見ても、あの人たちは単なる入場券(にゅうじょうけん)のチェック(がかり)だよ」


 コンデッサとドラ・ニャンニャンは、門に近づきました。

 門番さん(?)は、笑顔(えがお)歓迎(かんげい)してくれます。


可愛(かわい)いお(じょう)さんがた、いらっしゃい! ドラゴンランドへ、ようこそ。入場券はあるのかな?」

「いいえ」

「……………」

 コンデッサは首を横に()りながら、返事(へんじ)をしました。ドラ・ニャンニャンは、(だま)ったままです。


「お嬢さんがた。入場券は、あちらのほうで販売(はんばい)していますよ!」

「分かりました」

「……………」

 コンデッサは(うなず)きながら、返事をしました。やっぱりドラ・ニャンニャンは、(だま)ったままです。


 入場料(にゅうじょうりょう)は1人につき、1000ポコポでした(※)。


 ドラ・ニャンニャンはお金を持っていなかったため、コンデッサが2人分の料金(りょうきん)支払(しはら)いました。


「…………コンデッサ」

「なんだい?」

「ありがとうございます」

「どういたしまして」

※〝ポコポ〟はボロノナーレ王国のお金の単位です。1ポコポは、皆さんのお金でいうところの1円と、同じ価値があります。

 つまり、『1000ポコポ=1000円』ですね。


ドラ・ニャンニャン「ドラゴン通貨なら、持っているんですけど」


コンデッサ「でも、それはドラゴン・エネルギーの購入にしか使えないんだろ?」


ドラ・ニャンニャン「そうなんです。ゴメンナサイ」


コンデッサ「ま、気にするな」

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