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説明

「依頼された設計図だ。解読は?」


 ジール王子が懐からA3サイズの用紙を出す。


「はい。私がやります。5分待ってください」


 ムスが手を上げる。

 ジール王子はそのままA3サイズの設計図をムスに渡す。

 ムスは受け取って設計図を広げて、ポケットからメモ紙と万年筆をだし、設計図とにらめっこしながら、メモ紙に文字を書いていく。

 ラムは脇から設計図を除く。


(指輪か。大きなエメラルドの婚約指輪。裏側に月光草の装飾、他に薔薇等の花に、魔法の陣が複数。この辺だけど、肉体強化?異常状態を防ぐ、速度上昇、威力強化、、えー、戦闘する前提の魔法の陣ある、、。こわっ、、アルマさんは敵を倒せるって、証明されてる、、防御は魔技師の模様で、鎖に保護、月光草には守護、追跡はある、な。でも、細かい魔法が山程。なんで、攻撃魔法まであるの??アルマさん、使う気なの?こわっ、、。ジールのは普通なのにな)


 ジール王子の今、着けている婚約指輪をチラッとみると守護系の魔法と回復しかなかった。解析は部屋に入った時点で済んでいる。追跡も念の為にあるみたいだが、普通。魔技師が造る一般的な魔工品だ。


「んーーー、ラーさん、やっぱり細かいな。王子様の方よりたくさんつけてる」


 心の中でこの婚約指輪、怖いと思いながら、ムスが説明する。


「そうなの?」


 ラムは首を傾げる。


「うん。攻撃魔法と身体強化入ってるから、完全に戦闘用かな、これ。防御もあるけど、回復魔法入れてるから、わざとだね。戦闘できるから、補助魔法ばかりついてる。一般的にこんなカスタマイズしないよ」


「え」


 ラムがギースとダースを見ると、ダースは無表情。ギースは笑いを堪えている。


「ムス、お前に婚約指輪は見せてないだろう」


 ジールは訝しげに顔をしかめる。


「今、着けてるでしょう。実物見れば何がかけられてるかわかるよ。ここから、見える。さっき、コーグと話している間に解析した」


「ーーそうか」


「それは魔技師は魔工品の解析は遠隔でできるということか?」


 ギースは疑問を口にする。


「高レベルなら。最悪、敵になったら、魔工品を砕かないと攻撃が通らない。砕き方は解析しないとわからないから、速さに差はあるだろうけど、皆できる。砕けない魔工品は魔技師は造らないよ。最も、他人の魔工品を砕くのは時間がかかるけど」


(俺は技能レベルが高過ぎて一瞬で大体は解読できるのは黙っておこう。他の人はできるがそこまで速くない)


「かけられてるのはこれで全部、、。この中だと、身体強化魔法が1番珍しいから、これを軸にして探索すればいいかな。追跡魔法もあるし、2つを主軸にすれば、絞れる」


(山程あるけどー、20位?あり過ぎでは?)


 ムスはメモ紙に魔法と効果、魔技師用の発動効果を学ぶ。


「探せるの!?」


「魔法無効結界が張られている場所にいなければ。珍しいし、こんな魔工品ないと思うし。ラーさんが作るのは王室関係品がほとんどだから、一般的に出回らないから。魔法無効結界は封印されてる12箇所だと思ったけど、減ってますか?」


「8箇所だ。4箇所はない」


 ジール王子が答える。


(減ったな。まあ、5()0()()()とは違うか。まして、劣化していくから)


 ムスは黙って頷く。


「探索魔法の指定は物体、指輪。補助魔法は速度と力、絞り込みで上級回復魔法。これで2桁台まで落ちると思うから、後は魔技師の判別使う。範囲はアステラティーア王国全体で。魔力は俺の使ってもらって。ラムできる?」


 ムスが隣のラムに声をかける。

 ただ、返事がない。ラムは何か考え込んでいるようだ。


「ラム?ラム?具合悪い?」


 心配そうにムスが隣を覗き込む。


「え?」


「返事ないから。具合悪いなら時間かかるけど、1人でやるよ?」


「ううん、考え事してただけ。大丈夫だよ」


「そう?無理しないでね。探索魔法の指定は物体、指輪。補助魔法は速度と力、絞り込みで上級回復魔法。これで2桁台まで落ちると思うから、後は魔技師の判別使う。範囲はアステラティーア王国全体で。魔力は俺の使って」


(大丈夫かな。考えごと。うーん、ラムが悩んでいることは何だろう)


「わかった。今からしても大丈夫?」


「大丈夫!」


「2人共待て」


「?どうしましたか、侯爵様」


「問題ありますか?」


 ムスとラムが首を傾げる。


「何かあると危険だ。レオン、部屋を移す。2階の広場へ。コーグだけでなく、サラマンダー、ノームもいたはずだ。協力を仰ぐから、待機。ジール王子はどちらにいかれますか?」


 ダースが指示を飛ばす。


「クローディア皇女は出発したか?」 


「シルフのやる気があり過ぎて、本人が朝早く寝ている間に飛ばされたと報告が入っている。今頃は王宮にいるだろう。手紙は持たせたから大丈夫なはずだ。こちらには置き手紙があった」


(シルフ、やる気増々すぎ、、、)


「そうか。なら、同席させてもらう。コーグ、トニトも連れてきているから、後で遊ぶといい」


「わかった」


「わーい!!トニト!!遊ぼう!!」


「時間がありそうだから、いいぞ。まずは、用事が終わったらだ」

 

 ジール王子の肩の上に姿を現して、コーグと話した後にまた姿を消した。


「用事、早く終わらせよう、ムス!」


「よかったなぁー、コーグ。よし、いこう」


(トニトが了承するなんて珍しい)


「案内する。ついてきなさい」


 ダースが先頭を行き、ムスを次に、ラムも後に続く。ジール、ギース、レオンと後にする。

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