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訪問者2

 レオンから案内され、ラムとムス、コーグは応接間へ。

 侯爵家らしく、広い部屋に赤と金色を貴重とし、細かな彫りがされた上品な家具が落ち着いたよい雰囲気を作っている。

 質の良い品で固められたその部屋はお客様を迎えるにぴったりだった。


「お二人をお連れしました」


 ジールとダース、騎士団長であるギースは既に中にある椅子に腰を落ち着かせて待っていた。

 

「ラム!」


 ギースが騎士の王家の紋章である月光草が刻まれた銀の鎧を着たまま、ラムに駆け寄る。


「ギース兄、おかえりなさい」


「心配したぞ!?怪我してないだろうな!?」


「してないよ」


「本当か!?」


 鋭い目つきでラムの周囲をぐるぐると回る。


(うわぁー、過保護。これ、ラムが黙って出てきたのわかる気がする)


 ラムは呆れながら、ギースが止まるのを待つ。

 ムスも呆れていた。


「うん、、うん。顔色も良さそうだ。傷はついてないだろうな??」


「大丈夫」


「もう、1人で出ていくなよ。暫くは兄か私が一緒じゃないと駄目だぞ」


「えー」


(ラム、外に出れないじゃないか。騎士団長忙しいから)


「わー!!トニトがいるー!!」


「コーグ!ちょ、また!!はしゃがないの!!」


 コーグがギースに突撃しそうなのを防ぐため、抱きかかえる。


(コーグ何でも突撃しないで欲しい!)

 

「むっ。お、ムスじゃないか!どうしてここにいる?ん?手の中にいるのはデネブラか?」


 ギースは気配を察知して、ムスの方を振り返る。


(ええー。騎士団長も精霊見えるの!?全くそんなこと聞いた時ないけど)


「見える人だー!!ギースよろしくね!いつも王都の護衛ありがとう!後ろにいるのはトニトだよね!?こんにちは、コーグだよ!!」


 パタパタとコーグがムスの腕の中ではしゃぐ。


「腕の中にいるデネブラの名前はコーグです。いるのは、たまたまで、、。ギース騎士団長も精霊が見えるのですか?」

 

「ああ。もっとも見えるだけだが。声は聞こえない」  


 おずおずとギースの鎧から、トニトという黒い丸い球体に目がついたぼやぼやした光である、雷の精霊がでてきてコーグに軽く頭を下げるとギースの鎧の中に隠れてしまった。

 大きさはこの間みたトニトより小さく、お手玉ぐらいの大きさだった。


「あー!!引っ込んじゃった、、。大人しいのかなー」


「コーグ、今回は駄目な。シェーラがいるから、そっちと遊んで」


 コーグの頭をムスは撫でる。


(明らかにコーグを見て、引っ込んでいったし)


「はーい」


 コーグは返事をするとムスの頭の上に乗って、大人しくなる。


「丸くなったな。よしよし、元気でよろしい」


 ギースはコーグの頭を撫でて、ジールの隣へ戻る。


「わーい!!」


 コーグは嬉しそうにムスの頭の上を転がる。

 

「話を勧めていいか?」


 ジールは呆れた様子でコーグを凝視していた。


(あー、忘れてた。ジールは知らない人にしておこう。俺、普通の人だから)


「はい」


「はい。すみません、コーグがはしゃいでしまって」


 ムスは軽く頭を下げて、席につく。レオンは入口側で立ったまま待機。これから、アルマの行方について捜索を開始するのであった。

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