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 ラムはムスの昨日の続きでフェニックスをだし、ムスが刺繍を刺し続けること数時間、、ついに完成。

 ラムはコーグに庭を案内し終えて、戻ってきたところだった。


「フェニックスどう??気に入った??」

  

 ムスが完成とばかりに嬉しそうにフェニックスに完成した刺繍を見せる。


(満足できる七色!とても綺麗な美しい聖獣が描けた。コーグも入れたし)


 フェニックスの頭の上に小さくコーグ がお座りしている構図。目や手足も細かく刺繍して立体的にコーグを再現。ふわふわそう。

 次にフェニックスを見ると、キラキラと七色に輝き、身体や翼はグラデーションのように色変化させた。美しさが際立つ。

 ムスはうんうんと頷く。


「ほう。よく描けていて、綺麗ではないか。主、どうだ?美しいだろう?」


 フェニックスが戻ってきた主のラムに声をかける。


「完成したの?みる!」


「コーグも!!」


 ラムとコーグがムスの刺繍を見る。


「コーグいる!!やったー!」


「綺麗」


「主も気に入ったようだ。買い取るのか?道具は提供したのだろう?」


「ムス、欲しいって言ったら、買い取れる?」


「いいよー。フェニックスが満足したみたいだし」


「いくら?」


「材料代ないし、技術だけだから3千ラータでいいよ。時間工賃もあるし」


「いいの?その値段で」


「ちょっと高めだよ。もらう分は貰ってるから」


(住み込み状態で滞在費も払ってない。高く貰うのは魔工品だけでいい)


 ムスは頷く。


「わかった。待ってて。すぐ支払いを」


「ラムー!!」


 ラムが庭の外に出ようとした時、胴体はひまわりの花。可愛らしい羊の毛のようなもこもこしている髪の女の子が空を浮いている。大きさは掌ほど。

この姿をしている者はできるは光精霊のルミニス。

 顔をひまわりの上に乗っけて、ラムに突撃してきた。


「シェーラ!」


「無事?無事!?」


 心配そうにラムの周囲を飛び回る。

 怪我をしてないか念入りに確認している。


「ルミニス!?ちょ、危ないよ!小さくならない?」


(精霊!?降ってくるぐらいに、突撃してきたけど)


 ムスが慌てて近くに寄ってくる。


「だーれ?見えるの?」


 シェーラと呼ばれたものが振り返る。


「小さくない!?大丈夫?」


 ムスがシェーラの前で止まる。

 コーグの4分の1の大きさだったからだ。


「シェーラ、ムスは友達。ムス、光精霊ルミニス。名前はシェーラ。大きさは徐々に縮むから、小さくなる前に帰ってね、シェーラ」


「はーい。見える人かー。害なしー。魔力いっぱい出てるー。食べていい?」


「縮むって、、力使うからだよね。魔力は食べていいけど、大きくなるの?」


(光の精霊ルミニス。滅多に現れない精霊。常に魔力を消耗するからだ)


「すぐ縮まなくなるー。ゆっくり縮むー」


 シェーラはムスの近くで、ラムに近い距離の場所に陣取る。

 この位置だと魔力を食べれるらしい。


「あー!シェーラだー!コーグの分、残しててね!」


 コーグも近寄ってきて、ムスの頭の上に着地。にこにこと笑っている。


(なんか、仲良さそうな会話してる。コーグの知り合いかな。コーグは山のように知り合いいるからなぁ。長生きだし)


「残すー。ラム、大丈夫?心配した!置いていかれた!悲しいー。悲しいー」


 シェーラはボロボロと涙を流す。


「シェーラ、連れてけないから置いてくしかなかったの。ごめんね、よしよし」


 ラムはシェーラの頭を撫でる。

 

「シェーラ、縮まなければついていけるのに。しくしく」


「あー。シェーラは縮むよね。消滅しちゃうから、連れてくのは危険だね。縮んでる、、うーん。聖水も欲しいなぁ」


 ムスは頷く。


「聖水に浸すと少し縮まなくなるけど、すぐなくなるから、あまり効果ないのが悩み」


(うーん、やっぱり一時的の効果しかないのかぁ)


 シェーラは激しく泣き始める。


「わー。泣かないで。とりあえず、何かないかなぁ。魔力濃い綺麗な場所を作るしかないのか。うーん、待ってね、いい案ないかなぁ。魔力草を植えて、、。加工して?」


(何とかできないのかな?)


「解決できるの!?」


 シェーラがムスの目の前に顔を突き出せる。


「わ!!えーと、魔力を貯める石の中に空間を作るのは可能。中に何をいれるかだけど、聖水を溢れ出させるか、うーん、浄化の月光草、魔力草、魔力を増殖させる真珠とかいれて、、実験しないといけないかな」


「シェーラ、ムスが作ってくれるって言ってくれた技術者だよ」


「わーーい!!作ってーーー!」


 シェーラが満面の笑みで迫ってくる。


「ぶっ!」


(あ、そっか。そうだよね、って、ちかっ!)


 ムスの顔面にシェーラは突っ込んだ。


「シェーラ!!何してるの!!駄目でしょ、お願いします、でしょう!」


 ラムがシェーラをしかる。


「しゅん。ごめんなさい」


 シェーラが慌てて、ムスの顔から離れる。


「うう、コーグより硬いから痛い」


 ムスは鼻をさする。


「コーグはふわふわだもーん」


「ただし、窒息するまでしがみついてくるから同じ。時間少しくれ、シェーラ。今はジールの指輪で 時間がなくて」  


(とりあえず、構図を練らないと駄目だ)


 ムスは真面目にシェーラに説明する。


「ジール、、、。しゅん。わかったー。もう少し我慢するー」


「よしよし、シェーラ。いいこ。いいこ」


 ラムがムスに謝ったシェーラをみて、撫でる。


「わーい!」


 シェーラは気持ちよさそうに撫でられている。


(めちゃくちゃ可愛い。精霊は皆、可愛いよなぁ)


「ムス様、ラム様、ジール王子様がお見えになりました。応接間へお越し願います」


 執事のレオンが礼をして2人に声をかける。


「わかりました」


「うん、行くね。シェーラ、戻ってて。また、明日来てもいいし、少し時間経ってからきて」


「でもー、まだ居たい!」


「シェーラ、コーグ知らせにいくから、充電してて!用事が終わったら、一緒にあそぼ!」


 ぴょんぴょんとコーグがムスの頭の上で飛び跳ねる。


「コーグ、来てくれるなら、一旦、戻るー。必ず呼んでね!!」


「コーグ、約束まもる!!」


「話も纏まったから行くよ、コーグ」


「うん、シェーラまたね!!」


「また、くるー!!」


 シェーラは手を振って姿を消した。

 コーグ、ムス、ラムはレオンの案内で応接間に向かう。

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