朝
夕方は以降は何も変わったことはなく。
あまりにも高級な部屋に通され、着替えを渡され、部屋の外に執事をつけられた。
コーグははしゃぎ、ムスは慣れない部屋でベッドで寝ることになった。
ーーーーー次の日の朝ーーーーー
ムスは目が覚めていつもの服に着替えようとしたら、コーグがコロコロとムスの身体の上で転がっていた。
「コーグ、おはよう」
「おはよう、ムスー」
ムスはベッドから起きて、いつもの服に着替える。
「皆に挨拶いこー!まずはラム!」
コーグは身体を伸ばして、にっこりと笑って、部屋を飛び出す。
「え?え、あ、ちょ、待ってー!!あ、おはようございます!ちょっと精霊追いかけます!」
ムスは部屋を慌ててでる。
すると、隣に金髪の若い執事がいたので、挨拶をし、慌ててコーグを追いかけた。
「おはようございます。怪我をなさらないよう、お気をつけください」
そう、執事から言われてムスはコーグを追いかけ、赤い絨毯が敷かれた通路を走り出す。
「コーグ、ちょっとまって!!」
「ラムに挨拶!こっち!」
「挨拶大切だけど!勝手に部屋に入っちゃっ駄目だから。食事の時にしよう。待って!」
(もう、騒ぎすぎだよ。皆、起こしてごめんなさい。でも、ラムの部屋に突撃したら、大変なことになる!)
ムスは全速力で追いかけるが全く、追いつかない。
「ラムの声!今行くー」
(いや、俺は聴こえないけど!?)
コーグはさらに加速。
ムスは小さくなるコーグを追いかけるのに必死だった。
「ラム、おはよう!ダース、おはよう!」
「おはよう、コーグ」
「おはよう、コーグ」
ダース侯爵とラムが廊下で話していたようで、コーグは止まって挨拶している。
「ムスー!ラム、起きて目の前にいるよー。ダースもいるよー!」
「ああ、もう!おはようございます、侯爵様、ラム。騒がしくてすみません」
コーグは追いついてきたムスの周りをくるくると飛び回る。
ムスは息を切らしながら、2人に挨拶した。
「ムス、手紙が王宮魔法師部長と王宮精霊使いとジール王子の秘書官から来てるけど知り合い?」
「え!?何でそんなに?昨日、ラムに父親に手紙出してもらっただけなのに?」
ムスは目を丸くする。
「侯爵家からジール王子に手紙を出したから知れ渡ったのではないかと。侯爵家当てではあるけど、知り合い?悪い関係なら、切れるけど」
(侯爵家つよ、、。敵にしちゃだめだ)
ムスはダース侯爵の笑顔に背筋が凍るようなゾクッとしたものを感じた。
ムスは首を左右に振る。
「いや、王宮精霊使い様と秘書官様は知り合いで普通に話す顧客様だけど、、。魔法師様は知らないよ。父の知り合いかもしれない。父から聞いたのかも」
「そうなの。兄様、ムスは普通に教えてくれるよ?」
「ーーーそうだな」
こほんと咳払いして頷く。
(ん?なんか、話してるけどなんだろう?)
「え?なんか悪い手紙だった?」
「ううん。3つもきたから、驚いただけ。知り合いいるなら、言ってくれてもよかったのに」
「広まるとは思わなかったから。関係も顧客様といい人達というだけだから手紙がくるとは思いませんでした。侯爵様、顔が広いのですね」
「ーーーそこそこだ。ムス、午前中にはジール王子が設計図を持ってきてくれるそうだ。解読を頼む」
「合ったの!?すご、、わかりました。ラム、《探知魔法》(サーチ)を範囲にかけるとき、制御してもらっていい?」
「いいよ。むしろ、私がかけようか?」
「うーん。判別は魔技師の技能だから、厳しいかも。ただ、品物に魔力が込められてたら見せてもらっていいかな?それだけ識別して共有してくれると助かる。魔力は俺の使って」
「わかった。そうするね」
「ありがとう。後は護衛が誰か来ますか?」
「ギースがくる」
「え。騎士団長さんが来るの!?」
ムスは、驚きを隠せずに目を見開く。
「ああ。ラムを心配していたから、顔を見にくる。ラム、覚悟しとけよ」
「う」
(そうだ、御兄弟だった)
ラムは固まる。
ムスははっとして、頷く。
「ギース騎士団長さんがくるなら、大丈夫。魔法耐性が強すぎる防具があるとうまく魔法が拡散されなくて探せない可能性あるかもと思ったけど、心配ないね」
(騎士団長さんは魔法耐性防具をつけてないはず)
「ギース兄は普通に強いから魔法耐性防具はつけてないね。魔法で魔法耐性つければいいから」
「確かに」
「二人とも朝食の時間だ。コーグもムスの頭の上で暇そうに転がっている」
「あ、はい!わかりました」
「ごーはーんのじーかーん!」
コーグはムスの頭の上で転がるスピードを速める。
「コーグ、可愛い。うん、ご飯にしましょう」
ラムが頷くとムスとコーグ、ダースとラムは食堂に移動し、食事を取るのだった。




