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戦闘開始

 身のこなしの速い暗殺者はムスの弾を悠々に躱す。


「!?」


 だが、何故か足が止まった。《闇の精霊》(影縫い)弾丸の効果だった。対象に当たるか、対象の影に当たれば効果がある。


(真正面から狙ったら回避されるから、まともに当てるつもりはない)


「打ち砕く閃光、貫け闇を《光の魔法》(ブレイクライト)」


 ラムは素早く魔法を唱え終える。

 上空へ無数の稲妻を出現させ、滝のように暗殺者へ叩きつける。

 身のこなしが速い人も足止めされてはひとたまりもなかった。

 ラムの魔法の前に倒れた。


(ラムは隙を見逃すようなタイプじゃないから、遠慮なく倒すし、もう次の魔法も唱えてる。速い)


「身体を、心を、纏う強き光、そのまま纏い盾となれ《光の精霊》(ガードマインド)」


 さらに近づかれる前に防御と状態異常を防ぐ魔法をかける。

 近づいてきた1人はアステラが割って入り


「速い」


「ラム、どんどんやる?」


(普通なら援護いらないぐらい強いから、この強さなら2人でも大丈夫だ。ラムは魔力抑えて連戦に備えているみたいだし)


「止めるのたくさん持ってきたの?」


「外に出るから凶悪な弾ばかり山程ね。普段より多め。足りなくなったら頼むか作れるから大丈夫。コスト気にしなくていいよ。これ、やらなきゃ駄目だから」


(俺も大魔法の弾と状態異常やさっきの足を止める弾は山程もってきた)


「わかった」


「遠距離2人なら」


 アステラが反対側を相手してる間にすり抜けてラムを狙って剣を横薙ぎに切る。


「暖かな花、綺麗に咲いて《火の精霊》(ファイヤーフラワー)」


「な」


(魔法師は接近戦に弱いから相手は正しい。対策してない人がほとんどだろうけど、ラムと俺は違う。1人で戦う時は誰も庇う人はいない。だから、接近戦用の戦いがある)


 ラムが全く動じず、魔法詠唱を素早く終わらせた。

 目の前の剣士が凄まじい火の火力の前に火達磨に燃えて、剣はラムに届く前に倒れる。

 続いて飛び出してきた人と魔法を唱える崖の上の魔法使いにむかって


「きらい。ぽいっ」


 コーグが黒い玉をそれぞれの頭の上にだして、2人を黒い玉へ吸い込ませて、退場させた。


(コーグも容赦ない。ああ、敵わなそうだから、後ろからすり抜けようとしている奴がいる)


 騎士の方も2人目の相手をしている。

 その間に真後ろから


「暗殺者ならそうだよね」


 後ろにいるディアを狙って弓矢が射られる。

 アステラは2人目を斬り伏せてディアの元へ向かう。


(方角がわかれば簡単。《見破り》に引っかかるやつなら大丈夫)


 ムスはアステラが割って入る前に簡単に弓矢を撃ち落として、一旦、攻防は終了する。


「お二方、遠距離なのはわかるが、どういう鍛え方をしてる?後ろに下がろう」


「じゃあ、俺が先導するよ、近所みたいなものだから」


 ムスが道案内をするように先頭に立って、バラーヤイヤーの方へ向かう。

 後ろにはディア、ラム、アステラと続き、移動を開始する。


「私は1人でごろつき殲滅ぐらいは」


 ラムは後ろの方に気をかけながら移動する。


「俺はまあ、1人で逃げ切るぐらいは」


(1人だと狙われるし、避けてても避けられない戦いはある。ある程度の対策はいる)


 ムスは危ない場所を避けて、岩場を歩いていく。


「ーーそういう鍛え方ではないようにみえるが」


「まあ、狙われるとーー。あー、反対側から回ってきたな。コーグ、いっぱいいたりする?」


「んーーーー、音するよ。武装してる。ガチャガチャ、魔力あり!嫌いそうなやつ」


「コーグ、ありがとう。ラム、囲まれた。強行突破する?ディアさん大丈夫?」


「あ、あの。コーグに指示を出さないのですか?」


 ディアが控えめに尋ねる。


「出さないよ。コーグは友達だから。危なくなったら一緒に逃げるし、一緒に生活してるだけだよ。お願いはするけど」


「コーグ、ムス大好きだから一緒にいるだけだよー。指示されたことないよー」


 びょんびょんとムスの頭の上で飛び跳ねて、また頭の上に座る。

 ディアが目を丸くして呆然とする。


(なんで、驚いているのだろう。わからない)


「走れますか?ムスとコーグの衝撃は置いといてください」


「は、はい」


(んー、よくわからないが衝撃だったみたい)


 ディアは躊躇いがちに頷く。


「姫様、足裏が痛いでしょう。走るなら私が背負います」


「え。なら、歩くの辛いでしょ。全部倒す?アステラはそのまま。流石に近接いないと困る」


(いた方がいいのは間違いない)


 ムスは頷いてアステラを止める。


「後から複数来ます。狙われてますから。今なら2人だけ逃げれば間に合いますから逃げてください」


「なら、乗り物を作ればいいか。馬、鳥、牛は駄目だから、、、。寒さに強い狼とか。乗り心地的に馬がおすすめだけど、悪路だから最初は狼がいいかなぁ」


 その場の全員が固まった。


(魔法で乗り物を作れるの?)


「ラム、乗り物を出せるってことは、捕獲したの!?」


 コーグが目をキラキラさせてラムをみている。


(捕獲って持ち運ぶのはどうする??何処に置いとくのか。コーグに追及したら恐ろしい回答が来そう)


「え?魔力で形を作って人を乗せて走らせるだけだよ。ただ、形を作る以上、イメージ先行があって、速さが動物と同じぐらいしかでなくて」


「捕獲してないの?でも、すごい!コーグ、鳥に乗りたーい!」


(鳥、、空飛べるし、風が気持ち良さそう。あ、そんな考えてる暇はないんだった)


「はっ!コーグ、それは後にして。来るから決めないと。倒すか逃げるか」


「ーーーまさか、ラム・ガーディソード候爵令嬢でございますか?」


 ラムはアステラが放った言葉に固まった。

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