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うさぎのストラップ

公開設定を失敗してしまいました。本日投稿になります。


 ムスは2階の商品の試作や、見本、完成品を置く物置へ入る。

 中に入ると劣化を防ぐためにランタンはつけていない。窓はあるが、カーテンが閉められていて、光は入ってこない。光源を持ってくるのを忘れたので、紙にペンで魔法の陣を描いて発動させる。

 魔法の種類は《光の魔法》(ライト)。物置を照らすぐらいの明かりにして、目的の物を探す。

 倉庫にはドラゴンやワイバーンのぬいぐるみ、花や動物を刺繍したバッグ、刺繍した玄関マット。果物の収穫用の籠や小物入れ。ビーズやレース糸のうさぎ、鳥、猫、犬などのアクセサリーや魔除けの効果があるストラップ等、小さなものから大きなものまで可愛らしい物が山程並んでいる。

 

「あった」


 ムスは山のように収納してある品物の中からうさぎのストラップを出す。

 黒いつぶらなひとみに立ち上がったポーズで作ったレース糸の作品である。


「花束は作るとして、、。うさぎに祝福は付与されているから、花束に身代わり、悪夢よけに防御いれようか。鈴をつける時に内側に模様いれて、魔法の陣をかけばいいかも」


 ムスはぶつぶつと呟きながら、うさぎのストラップを手に取り、足早に作業場へと戻る。



ーーーー作業場にてーーーー



「おかえりー!」


 ムスを待っていたデネブラが早速、頭の上に飛んで乗る。

 ペディロは寝室に戻ったため、いなかった。


「どれどれ?」


 コーグはムスの頭の上から身体を伸ばして、ストラップをみる。

 餅のようにありえない身体の伸び方をしているが、ムスは気にしてない。


「これだよ」


 うさぎのストラップをコーグの近くに寄せる。厳密には頭の上にあげていた。


「うさぎだー!」


 コーグは身体を戻して、うさぎのストラップをみながらはしゃぐ。


「うさぎだよー。これに、花束をつけるから、コーグ、机に座って。コーグの形の花束袋を作るよー。まずはビニールにふわふわのガーゼのようなピンク生地を重ねて。コーグの形はフェルト生地を切って表現。ピンク生地に貼るよ」


 ムスは手際よく、ビニールとガーゼのようなピンク生地を引き出しから取り出して、カットした。

 さらに、フェルトの黒い生地を取り出す。


「コーグ、座る!どんなポーズ!?」


「うーん。好きなのでいいけど」


(手足をつけないと蝙蝠にみえちゃうから気をつけないと)


「じゃあ、これ!」


 コーグは翼を広げて、手を伸ばして笑顔になる。


「にこにこー!ラムに可愛いって言ってもらう狙い!」


「いいねー。まって。かるーく、模写する」

 

 ムスはコーグを見ながら花束袋に合うように下書きし、綺麗にカッターで切り抜いた。

 次にガーゼのようなピンク生地に貼り付けた。


「オッケー!ほら!花束袋の出来上がりー。下の方に安定のために石をいれて、と」


 ムスは黒いサファイアと黒っぽいルビーの小さな石を取り出す。サファイアに魔針で身代わりの魔法の陣、人形を刻み、ルビーに防御系のシールドのマークを刻む。それぞれ、石が淡く光るまでありったけの魔力をこめている。

 花はレース糸で編み終わっている棚のストックから取り出して、ワイヤーで石に巻き付け、まとめる。

 石を重石に花束を作成して、うさぎの手に縫い糸が見えないようにうまく縫いつける。

 水色の鈴には幻惑の魔法の陣である雲と煙を組み合わせて鈴全体に模様のように彫る。

 鈴をストラップにつけて完成した。


「よーし、できた」


「コーグの形ある!やったー!」


 コーグはムスの頭の上に座って、喜ぶ。

 2時間ほど作業していたらしく、いつの間にか2時である。


「寝よ。コーグ、居間で寝るよ」


 ムスは自分の部屋が使えないので居間で布団をしいて寝ていた。


「うん!」


 ムスとコーグはうさぎのストラップの出来に満足して、やっと寝ることにしたのだった。


 



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