食事
申し訳ありません。日付を勘違いしました。本日投稿します。
ーーーー食事時間ーーーー
木の椅子に木のテーブル、桐の箪笥がある居間にコーグとユリア、ペディロが集まる。
それぞれ席につく。
コーグの席には小さな皿に大好きな蒸したじゃがいもと焼いたベーコンが盛られている。皿の手前にはスプーンが置かれている。
他3人はレタスとベーコンのサラダにコンソメスープ。羊肉と玉ねぎ、人参を一緒にパイでやいた包み焼き。
「「「「いただきます!」」」」
四人は食事を始める。
コーグはじゃがいもをスプーンにのせ、パクパクと食べる。
「ムス、ユリ母さんに美味しいって伝えて!」
ごくんとじゃがいもを飲み込むと、嬉しそうにコーグの目が笑っている。
「うん。母さん、コーグがご飯とても美味しいって」
「まぁ!嬉しい!コーグ、なでなでするからおいで~」
ユリアは精霊が全く見えないし、声も聞こえない。スプーンが浮いていて、料理が消えていく光景が見えるだけ。軽くホラーなのだが、ユリアは全く気にしてないらしく、膝を叩く。
「わーい!」
コーグはスプーンを皿の上に置いて、ユリアの膝まで飛んで、膝の上に乗る。
「今膝の上にいるよ。この辺が頭」
ムスが先にコーグを撫でる。
「コーグは可愛いわね〜」
ユリアは頭を撫でる。
「やったー!」
コーグは撫でられて嬉しいので翼をパタパタと動かす。
「ふわふわね!コーグは本当に可愛い」
ユリアも嬉しそうに笑う。
コーグが撫でられたいと思っているので、見えなくても感触だけはユリアの手に伝わっている。
「母さん、修理依頼していた作業道具を取りに出かけるから2、3日家に帰ってこないよ。聖水の注文してきたから、俺がいない時に連絡が来たら水瓶2つ分組むの任せていい?」
「聖水は任せなさい。お弁当はいる?」
「いーるー!」
撫でられているコーグはパタパタと翼を動かす。
「時間があるなら。コーグもいるって。ない場合はその辺で保存食買うよ。3日分だよ?あるの?」
「大丈夫よ!朝はサンドイッチとスープにして、昼はパイ包み焼き、夜は野菜お肉包み焼きにすれば!ご飯と一緒に!コーグは今日のとパンケーキ、今日のにするわ。材料は足りる。魔法で冷凍保存して小さく収納しなきゃいけないけど」
「今日中にするなら、私が魔法をかけよう。解凍はできるな?」
「コーグと一緒だから大丈夫。野営道具も持ってくし、冷たいなら普通に温めるよ」
「なら、安心ね!」
「あちらは9時に開店だから、9時にムスを《空間魔法》(テレポート)させる。朝は食べてからいきなさい」
「うん、そうする」
ムスはペディロの言葉に頷く。
「そういう予定なのね。わかったわ。コーグ、ムスをよろしくね。ムスも気をつけてね」
「ユリ母さん、任せて!索敵得意ー!襲うやつはポイする!」
コーグはムスが大好きなので、襲うやつには手加減をしない。
ムスは威嚇しながら、オーガの四肢をバラバラ、木端微塵に吹き飛ばした光景を思い出す。コーグは見た目は可愛いが、怒らせると怖いのだ。
「モンスターの縄張りには入らないように移動するよ。コーグ、見張りは任せるから寝ている間は頼むな。必ず起こしてから戦闘な?」
「うん!」
ユリアの膝の上でにこにこと大人しく撫でられたまま返事をする。
「コーグ、そろそろ戻ろうなー。ご飯が冷めるぞー。母さんもそろそろ離してあげて」
「ぶー!明日からムスと一緒だけど、ユリ母さんと一緒にいられないもん。もう少しいたいー」
「ぶー!じゃないだろ。お弁当の手伝いしながら、母さんと一緒にいていいから」
コーグがユリアの方をチラチラとみる。
「私は大歓迎よ。食材の調理を手伝ってくれる?」
「うん!やるー!」
コーグは頷く。
「母さん、手伝ってくれるからよろしく。じゃあ、ご飯食べような」
ムスがコーグをユリアの膝から持ち上げると、コーグは翼を動かして椅子に座る。
そして、ベーコンを頬張る。
「ムス、非常食にチョコレートを持っていきなさい。コーグも何かあったら困る。聖水を持っていきなさい」
「はーい、持ってく〜!」
「そう?なら、持ってくよ」
素直に頷くコーグと疑問に思いながらも頷くムス。
「無事に2人共帰るように。モンスターに敵わないと思ったら迷わずに逃げなさい。命が大切だ」
「はい。父さん、心配しなくても逃げるから。危なくなったら、《空間魔法》(テレポート)の陣を描いて逃げるよ。大丈夫」
(2日間姿が見えないだけで心配性な父さんは相変わらず、だ)
苦笑しながら、頷く。
「食べ終わったら明日の準備をして寝なさい。寝不足は危険だ。武器の手入れに、お守り、後は」
「全部点検するよ。父さんの心配性。聖水も薬草も持ち歩くし、一人じゃない。手伝ってくれるなら、手伝って」
「わかった」
ーー3人とコーグは楽しく食事をしながら、それぞれの時間を過ごして時間が流れていくのだったーー




