独白
俺はきっとエリーゼさんが好きだ。
気持ちに気が付いたのは出会ってすぐだ。
一生懸命に取り組むところが、底抜けの明るさに惹かれた。
だから、エリーゼさんが他の男に恋しているのが気に食わなかったから壊した。
エリーゼさんの婚約者のことを調べて、二人の間に亀裂が入るように婚約者のことを不安にさせた。エリーゼさんが俺と仲が良いことを大袈裟に書いた書類を匿名で送った。
あなたの婚約者、男と親し気ですけど大丈夫ですか?と。
弱っているところを騙して恋人になった。
本当に時間をかけて俺だけの物にする予定だった。
だが、俺に絶対の信用を寄せていることを目の当たりにして我慢が出来なくなった。
ホテルには金を握らせエリーゼさんがホテルに来たことは隠させた。後々騒ぎになるのはわかっていたから。
拷問紛いのことをしているときは、エリーゼさんには悪いけれど興奮した。
好きな人が俺の手で傷ついていくのが堪らなかった。
いつも笑顔だったエリーゼさんの笑顔を奪っているという事実が独占欲を満たした。
この先どうなるかはわからない。
でも、エリーゼさんはついに自分から幸せだと言ってくれた。恐らく本心ではないが、取り敢えず今はその言葉に甘えたい。
最近は逃げようとすることも完全になくなったので、そろそろ外の世界に連れ出そうと思っている。
これからもずっとエリーゼさんと二人でいられますように。