本当にあった中学修学旅行、一日目の夜の話
これは私が中学三年生の時の修学旅行のおはなし。
一日目の夜、東京夢の国から徒歩で行ける距離のホテルに宿泊しました。
同じクラスの女子三人と私、合計四人に一つ、部屋が割り当てられました。
実害はなかったものの、そこではなぜか怪奇現象が起きたのです………
カーペットに謎のシミがある。
一番窓側のベッド__私が寝ました__の下からなにかを引きずったようなしみが。
ドアまでずるー、ずるー、と続き、十センチ手前でぷつん、と途切れていたのです。
明らかに水ではない、もっと変な色でした。
Gちゃん体験談。
夜中、洗面所__バスルーム、トイレともつながっており、ドアで隔てられています__からカタンッとなにかが落ちる音がしました。
翌朝調べてもなにも落ちてなんかいませんでした。
もっとすごいのが洗面所関係でもうひとつ。
私たちが都内分散で出発する前に荷物をまとめていたところ、誰も触っていないのに、しかも安定していたのにコップが一斉に倒れました。
ぱたぱたぱたっと。
Hちゃん体験談。
また夜です。ふっと明るくなって目が覚めたら、テレビがついていました。
「ああ誰がつけたのかな」って思って周りを見ても起きてるのは自分だけ。
しかもリモコンは自分のベッドサイドにありました。
誰も触っていない。
その時間はショッピングチャンネルだったはずなのに、映っていたのは知らないおばさんの顔のドアップ。
うっすら微笑んでいたそうです。
最後は私。
コンコン、となにかを叩く音で目が覚めました。
ぼんやりとしながらカーテンをめくり窓を見ると。
人がべたぁん!と張り付いていたのです。
白いワンピースの女性で、長い髪。
こちらをぎょろりと睨んでいました。
しかも私はあり得ないことに。
「なんだ、人か」と再度寝てしまいました。
写真撮っとくなりなんなりしておけばよかった。
これがほんとの怖い話?