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ウサギ印の暗殺屋~短編集~  作者: 三ツ葉きあ
『ウサギ印の暗殺屋~13日の金曜日~』後
31/34

『人生はチョコレートの箱』その後(BL風味SS)

ムーンライトノベルズに置いている小説の後日談になります。

ほぼ会話(笑)





 だからさぁ、と紫色をしたストレートヘアの人物は、かじったポッキィの先を泰騎へ向けた。


「潤ちゃんが穴を開けまくった敷きパッドを、丸見えの状態で燃えるごみに出すのはどうかと思うんだよね」

「丸見え? ワシはちゃんと色付きの指定ゴミ袋に入れたで?」

「……しかもなんか、たくさんシミが付いてたんだけど……」


 半眼で睨まれる。反対に泰騎は、大きな目を瞬かせた。


「倖ちゃん、そんなに人ん家のゴミ袋の中身をガン見するん? ちょいと引いたわ」


 指摘され、倖魅はバランスを崩し、椅子から転がり落ちそうになった。寸でのところで踏み留まり、姿勢を戻す。


「べ、別に、そんな見てたわけじゃないよ! ただ、酷い有り様の布団っぽい何かが捨てられてたから、気になっただけだし!」


 泰騎は、ふぅん、と頬杖を突いた。目の前にある書類に目を通しながら、ほうじ茶を口へ運ぶ。

 倖魅はパソコンのキーボードを叩きながら、ボソリと呟いた。


「泰ちゃんは、ホント、潤ちゃんの事しか見えてないよね」


「え、何か言った?」


「……ボク、告白する前に失恋して傷心してるんだよね」


 ジト目で訴えられ、泰騎が目を剥いた。


「えっ!? 倖ちゃん、恵未ちゃん以外に好きな人がったん!?」

 

 倖魅の視線が、更に険しくなる。


「泰ちゃんのそーいうトコ、ほんとヤだー。末永く爆発しちゃえばいいよ」


 プイとそっぽを向くと、紫色の髪がさらりと踊った。


 泰騎はきょとんとしたまま小首を傾げ、紫頭を暫くの間眺めていた。

 


ここから、倖魅のオネェ化が急速に進んでいくのです……。

(倖魅と泰騎の詳しい関係については『ウサギ印の恋慕事情』を参照してみてください)

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