夢日記〜第三幕〜 海の景色
夢日記〜第三幕〜海の景色
えぇ、とうとう3話目ですね
本当に読んでいただいている方には感謝です。
あ、聞いてくださいよ
今日エレベーターに乗ってたらまた正夢ですよ
しかも割と長い…
まあ、未来が予測できたので別のことしてみたらそれもまた正夢の中なんですよねこれが
運命の強制力ってやつですかね?
あ、でも最後は夢と別の行動が取れましたよ
運命曲げちゃったかも?
それはさておき、今回の話はぶっ飛んでます
私も書きながらかなり荒れてるなぁと思いました。
主に後半が
まあ、そんなこんなで夢の出来事のお話を描き起こしました。
では、私の夢の世界へどうぞ、ご入場くださいませ
帰りの切符は用意いたしませんよ?
とあるスポーツの試合で私はヘマをしてしまった。その日から毎日自主練をしていた。
失敗した原因もわかっている。だからこそ悔しい。なにせ、ただ体力がなかった。
それだけなのだから。
だから、私は必死に走った。同じ失敗を繰り返さぬよう、ただひたすらに。足がもつれてバランスを崩しそうになったとしても絶対に止まってやるかと走り続けた。
その姿がたまたま他の部の顧問の先生の目に留まったらしく、その部活の走り込み練習を一緒に走らせてもらえることになった。
目標があったほうが目安がつきやすくていいだろうとのことだ。
正直1人で走るよりかは幾分かマシになるのではないだろうかと思って参加することにした。
次の日から走り込みに参加することとなった。もちろんのことだがずっとビリだ。いくら走っても前の人には全然追いつかない。前を走る人たちの床は自動で動いているのではないのだろうかと思うほどに速い。反対に私は重りでもつけているかのような鈍足。
どれだけ走っても差は広がるばかりだった。
走っている最中に、自分が所属している部活のグラウンド前を通った。
友達から
『お前、何走ってんだよ』
と、真っ直ぐ私に向けて指を差し出し笑われる。
しかし、私にはそんなものを気にしている余裕なんてなかった。笑われるのも仕方がない。私自身が犯した失敗によるものだったから。だからこそ、部員の罵倒を無視して走り続けた。毎日毎日。
そしてある日、1人の少女が走り終わって水道で顔を洗っている最中に目の前に現れた。
その少女は髪が腰辺りまで長く、背丈は140位といったところか。
高校の敷地内にいる人間の中では明らかに浮いている存在だった。
どう見ても小学生。頑張って年齢を上げたとしても高学年がいいところだ。
少し戸惑ってしまう。一体何の用があるのか。そしてなぜここにいるのか。
その少女は、私の戸惑いを押しのけて
『お兄さん、頑張ってるね。次走る時は絶対にビリじゃないから』
と言ってきた。ビリじゃない。その言葉が一瞬理解ができなかった。後々になってよく考えてみれば何をさしているのかわかったのは言うまでもない。
その少女は私の方にそっと触れて何処かに行ってしまった。
翌日。また走り込みだ。いつものようにスタートする。やはりビリだ。ルートも変わらないので、自分の部活の練習場の目の前を通る。今までと変わらず、バカにされる。そのまま必死に走り続け、海岸に出る。
いつもならみんなはずっと前にいるのに、今日はすぐ目の前にいた。今日は少し、何かが違って見えた。この海岸は10km近くある。
先頭集団はとても小さくて追いつけそうにない。
が、中盤の集団なら追いつきそうだ。
瞬間、右端に何かのメーターが出現する。
同時に頭の中にそのメーターが何を表すかという説明が流れ込んできた。その声はとても速くて聞き取りづらいはずなのに、スーッと頭に流れ込んでくる。その説明を聞く限り、全力で走れる時間を表すらしい。
ペースを上げればメーターが減り、ゆっくり走ればまたメーターが戻る。メーターが溜まればまたペースを上げられるようになる。
私は全力で走り出した。1人、また1人の抜いていく。とても気持ちいい。今までの全力が嘘のようだ。
しかし、そんな気持ちのいい時間が永久に続くわけではない。メーターが尽きた時、どっとスピードが落ちた。
苦しくて息がしづらい。今までの負担が一気に降りかかってくるようで、今にも吐いてしまいそうだ。
流石にこのままではマズイと思い、ペースを落としてゆっくりと走る。
ペースを落とした瞬間、2、3人に抜かされてしまう。私の隣を走り去る瞬間にたった1人だけ、
『おまえ、それメーター切れるとスピード落ちるんだろ?気をつけろよ』
と声をかけて走っていく人がいた。もしかして、これが見えるのは私だけではないのだろうか。
少し時間を置くとメーターが再び満タンになった。ここぞとばかりに全力で走り出す。さっきと同じように沢山の人を抜いていく。しかし、先頭集団はもう見えない。
が、中盤の人たちの先頭は、もう目の前だ。ゴールが近くになり、ラストスパートに入る。
その瞬間、狙っていたかのようにメーターが切れた。
ここで止まるわけにはいかない。あと少しで勝てそうなのに。
だが、無情にもスピードが少しづつ落ちていく。
嫌だ、ここで順位を落としたくはない。
足が壊れる覚悟で走る。メーターはもう振り切れている。それでも構わず走る。
そして、ゴール直前、私を抜いた人が耳元で囁く。
『おまえは俺を抜けねぇよ』
その人とほとんど同時にゴールする。
結果は31人中17位。
こんな順位は取ったことなかった。
一緒に走らせてもらっている部顧問の先生が よく頑張ったな、と褒めてくれた。
先頭集団にいた人たちも褒めてくれている。
ほとんどいうことを聞かない足を必死に動かして、よろよろと家に帰った。
家には誰もおらず、一軒家で一人暮らしだ。
真っ直ぐ自分の部屋に戻る。
しかし、今日は少し違和感があった。
人…か何かの気配がある。いるはずのないものがそこにいる。
恐る恐る、息を殺して奥を覗き込む。
すると、昨日出会った少女と、その保護者と思われる女の人がソファに座っていた。しかも、少女の方は寝転がって眠っている。
聞きたいことは山ほどあるが、あまりに非現実的すぎて、パニックになってしまう。
こうなると人間、冷静な判断なのできない。
できるだけ静かに、心を落ち着かせて女の人に問いを投げかける。
『ここで一体何をしているのですか?どうやってこの部屋に入ったのですか?』
しかし、女の人は問いに対して何も反応を示さなかった。答えるわけでもなく、こちらを振り向くわけでもなく、ただただねむっている少女の頭を優しく撫でている。
『この娘が、ご迷惑をおかけしました』
不意に話しかけてくる。その声はとても優しく、暖かくて落ち着いていた。
どこか懐かしい声。遠い昔に聞いたような声。しかし、その記憶を引き出しの中から出すことはできなかった。
昨日、娘があなたに会ったとお聞きしました。その際に何か…口付け…いえ、触れるだけでも良いのですが、そのようなことがありませんでしたか?
そう言われて昨日の出来事を思い返す。そういえば肩に触られたような…。
しかし、それが一体何なのだろう。
その様子ですと触れたみたいですね…。
大変言いづらいことなのですが、私たちの文化ではそれが契約となり、この娘とあなたの命が共同のものになってしまうのです。
普段からは薄手の手袋か何かをつけさせているのですが、昨日はそれもつけたに飛び出してしまいまして…。
素肌が触れるということは私たちの中では重大なことでして…。
少しその女の人が慌て気味になっているのに気がついたのか少女がムクッと起き上がった。眠いのか目を少しこすっている。
そのあとに、こちらを真っ直ぐ見て、ゆっくりと口を開いて、少女が私にしたことについて詳しく話してくれた。共同といったものの実質、それは主従に近いものであるらしい。
メーターが見えるようになったのはこの娘の能力らしく、それが契約したため、私にも見えるようになったんだとか。
まあ、結果としてはいい方向に転んだのでよしとする。
あの、折り入ってお願いがあるのですが、私たちこの世界での生活に慣れていなくて、少々こちらに住まわせていただけませんか?
『えぇ、まあいいですけど…』
急な質問に対応することもできずにとっさに了承してしまう。
その後、女の人は色々と俺に頼んできた。料理をしろだの、掃除しろだの。私は一つ一つきちんとこなしていった。恩返しのつもりで。
しかし、それはいつまでたっても終わらない。少女もいつの間にか居なくなっていた。
そしてある日、私はもう疲れ果てて
やってられるか
そう思い、家を出ようとした。
すると女の人が
『ならば仕方がないですね。あまり使いたくはなかったのですが』
と言って、どこかに連絡を取り始めた。
そのあと、庭に出ろと言われたのて、その通りに行動してみる。
すると小さい宇宙船のようなものがあり、その中から少女が成長した姿になってでてきた。
それを見てすぐに駆け寄る。少女は俺に飛びついてきて、
『会いたかったよ。』
少し震えた声で囁いてくる。そのまま一度部屋に戻る。そして、女の人は話し始めた。実は少女は南に下ったところにある海を見に行きたいらしい。しかし、1人で行くととても危険であると話した。年齢的にも小さい体のままでは負担が大きく行けなかったらしい。
それを手伝ってはくれませんか?
と言われた。
少女の願いならばと、俺は受けた。
しかし、その少女はあまりに目立ちすぎる。
雰囲気というかオーラだけで人を寄せ付けてしまうような。そういう異質のもの。
海岸までの経路は、私が注目を引いて、その隙に真っ直ぐいってもらうことにした。
そして、次の日。私は先に家を出て、できるだけ多くの人の注目を集めるようにした。
少ししてから、少女と女の人は家を出る。
よしよし、うまくいっているようだ。
しかし、たった1人が、少女に気づいてしまった。その瞬間、全員が一斉にその少女に向かっていく。このままでは囲まれて動けなくなってしまう。
この計画が破綻したと思った瞬間、一緒に走っていた部活の人たちがその少女の前に立ち、俺らにここはまかせろといって、壁を作った。
一体どこから駆けつけてきたのか、そんなことを考える暇はどうやらないみたいだ。
私と、少女と女の人は必死に走り出す。
ひたすら走って
やっと着いた。
海が見える。
とても綺麗な海だ。
私はとても感動した。
少女も綺麗だと言っている。
少女が見たかった景色
それはもしかしたら私と同じ時間を私と同じように過ごす。
一緒の気持ちで見るこの海岸の景色だったのかもしれない。
ここまで読んでいただきありがとうございます
どうでしたか?
やっぱりスッキリしない?
うーん、私は割とスカッとしました
少女の正体も結構気になりますし、女の人との関係も気になりますねぇ
あ、私も知りませんよ?夢の中での出来事ですので
追い追い考えていくことにしましょう。それまではみなさんの頭の中で自由に世界を広げてください
なにせ夢なのですから、大きく
では、夢日記〜第四幕〜でお会いしましょう