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大豊姫 その3

―大豊姫 その3―


その後30分ほど、大福君は適当な事を答えていた。

私は、妄想の世界で長道さんにアーンしてもらっていたから細かい事は聞いてなかったけど、多分かなりいい加減な事を言ってたんじゃないかな。


そしてやっと食事になった。

さすがVIP扱いしてくれているようで、朝食の美味しさはお見事でした。

パンツ子ちゃんは食事は必要ないという事で、嗜好品のデザートだけ幸せそうに食べている。

その姿を癒されてる顔で眺めるオジサンたち。


大福君だけはチラチラ私の胸を盗み見てくる。

でも気にしない。

私もパンツ子ちゃんを見て癒され中だから。



食事が終わると、私達は王城内の朝議室に行く。

そこで、ダギル大公の功績としてゴーレム練成を披露するためだ。


大公夫人がこっそり成功させた異世界人召喚だが、手柄は全部夫のダギル大公に差し出したようだ。

ダギル大公はいい奥さんをもったね。


さてここは中央朝議室。

毎日、国の方針などを会議する、ある意味最も重要な会議の場だ。

30人くらいの偉そうな人たちが居る中、私とパンツ子ちゃんと大福君は来た。


会議室の中央には、生きたブタと、ルビー10個、銀のインゴット4本、そして魔石10個が用意されている。

ちなみに魔石というのは魔力が固まったもので結構高価です。

魔石一つで、ぼろい家が一軒建つくらい。


でも、パンツ子ちゃんを見たら、むしろこの程度のコストであのレベルのゴーレムが手に入るなら安過ぎると思うよ。


で、私が魔力の光で魔法陣を書き、そのうえに資源を置いてもらう。

大福君の腕をつかみ魔方陣の中に押し込んだ。

そしてインゴットを掴むと、大福君が怯えて抵抗しだした。

「な、なにするんですか。ちょっと待ってボインさん。」


この慌てようを見ると、こいつ練成の時に左手を潰されることを忘れていたわね。

ほんとバカ。

あんたさっき、ダギル大公に「いくつでも作れますよ」とか言ってたよね。

ばかでしょ。


私は、必死になにか言い訳する大福君の手を九十九神の候補に手を乗せた。

そこにあったのはまた女性モノのパンツです。

そのパンツには可愛い赤いリボンがワンポイントでついている。可愛いけど場違い感が凄い。


一瞬なんで?と思ったけどすぐに理解する。

この会議でのアピールで失敗は許されない。

だからあえて、昨日と同じ環境にしたんだ。見栄よりも確実性を求めるあたり、大公夫妻の優秀さを感じる。


私は、そこで鉄のインゴットを振り上げた。

「さあ大福さん、失敗は許されませんよ。」


勢い良くインゴットを振り下ろす。

ぐしゃ

あ、なんかスッキリするなコレ。


「うぎゃああ、いでよ九十九神!!」


すると魔方陣が光り、資源が消えていく。

そして数秒後にセーラー服を着た少女が魔方陣から生えてきた。


やっぱり周りから感嘆の声が上がる。

魔方陣からはえてきた女の子は、茶髪で長いポニーテールをしている少女で、表情から大人しそな印象を受ける。

腕には、パンツ子ちゃんと同じような刺青が描かれている。


そして絞るような声を出す。

「パンツ型2番ゴーレム、リボンパン子です。あの、みなさんの足を引っ張らないように頑張ります。魔力砲とパンツ脱皮が特技です。」


そこにパンツ子が駆け寄る。

「いらっしゃいリボンパン子ちゃん。わたしはパンツ子。よろしくね。」

「パンツ子姉さん、こちらこそよろしくです。」


そしてダギル大公がリボンパン子に歩み寄る。

「良く来たリボンパン子よ。我らの為にその力を存分に振るってくれることを期待するぞ。」

リボンパン子はそっと正座をして、三つ指を突いて頭を下げた。


「こちらこそ、至らぬこところはあるかと思いますが、末永くよろしくお願いいたします。」


ズキューン

なのこの古風少女!

長道さん、なんて危険なものを作っているんですか!

もう、胸がキュンキュンですよ。

持ち帰りたい、この少女。


大公もあわててリボンパン子ちゃんを立たせる。

「うむ、よろしくたのむ。」


さらに次の資源が運び込まれてきた。

大公は資源を前に朝議の貴族達の方を向いた。


「ここからは皆に相談なのだが、資源を提供したものには産まれたゴーレムに家名を与えることを許す。いまいるパンツ子とリボンパン子は我が資材により生まれたので、スー家の名字を与える。われこそはと思うものは資源を持ち込むとよい。資源の説明はこの大魔道師ダイホーに聞くとよいいぞ。」


私は大公の心を読んでみた。

『よし、これでパンツ子は我が娘だ。思い付きではあったが、これはよいアイディアであったぞ。ふふふふ、隙を見て異世界人から奪い取ってやる。パパとか呼んでもらいたいのう。そうだお菓子を沢山与えて、ドレスも新調せねば。年を取らないらしいから永遠の少女だし、嫁に出さなくてよい娘とかロマン過ぎる。ワシが最期の時を迎えるときも手を握ってもらって・・・』


なんか途中から心を読むのが辛くなっちゃった。

パンツ子ちゃんは天界にお持ち帰りしたかったけど、今回は大公に譲りましょう。

愛されなさい、パンツ子よ。


そして運び込まれた資源でもう一度アピールするのは、多分大公夫人のアイディアなんだろうな。

これで、脳裏にイメージを完全に植えつければ貴族達はこぞって資源を提供しだすはずだ。


貴金属に魔石の提供とかを貴族達に持たせるというのは、財政的に助かるからいいアイディアだと思うし。


で、こんどはさっきよりも大量の資源が運びこまれてきた。


鉄と金とミスリルのインゴットが詰まれ、動物はサーベルドラゴンというかなり上位種の魔物の子供の死骸。さらに貴金属はダイアやルビーやサファイアをカゴ一杯に。魔石も50個近く詰まれた。


こ、これはすごいぞ。

見ている貴族達もうろたえている。


そこに、九十九神にする物体を乗せた。

またパンツだった。

だが高級なレースが惜しげもなく大量に使われていて、素材も最高級シルクのようだ。


わたしは思わず突っ込まざる得ないです。

「大公陛下?なぜパンツですか?」


すると不思議そうに返されてしまった。

「九十九神にするのは、充分に使われた女性用下着以外でもいいのか?」


がっくりしてしまった。

情報が間違って伝わったらしい。

「いいえ、長年使われたものでしたら何でもよいのですよ。長期間使われた剣や鎧なでどもよいかと思います。」


そこで、一瞬顔を赤くしては恥ずかしそうな表情になった大公が小声で質問してくる。

「ではこの九十九神にする核によってどのような差が出るのであろうか?」


分からないので、長道君に聞いてみる事にした。

心の中で念話を飛ばす。

『長道さん、緊急です。九十九神にするコアは、ゴーレムにどういい影響を与えるのでしょうか?』

『あ、大豊姫さん?コアによる影響は性格とかスキルです。例えば剣なら斬る事に関するスキルを持ちますし破壊力も大きくなります。でもわがまま具合も強いですね。鎧なら防御力が高くなるし、性格も抱擁的になりますけど、逆に正論で逆らうことが多くなるとかですね。』

『じゃあパンツだったら?』

『え?パンツ?それはまた斜め上から来ましたね。まあそうですね、すぐにパンチラする女子中学生になるんじゃないですかね。でもパンツのように直に肌に触れるものを使用すると、優しいというか世話好きになると思います。まあ扱いやすい子にはなると思いますよ。なんせ人に密着する道具ですから。』


なるほど。

いまの話をそのままダギル大公に話す。

すると。ぱあっと嬉しそうな表情になった。


「なるほど、ではパンツと言う選択肢は間違いではないという事だな。娘のようにあつかうならば理想的なコアかもしれないではないか。なるほど、ならばパンツで正解だ。」


おっさん?娘を作る儀式ではないのですよ?

これはフレンツ公国がグルニエール王国に侵攻するための兵器を作る計画ですよね?

なんか目的を見失っているな、このオッサン。


呆れながら、私は大福君の手を握る。

そしてパンティーの上に手を乗せて、金のインゴットを振り上げた。

「ちょっとまってよ。まだ俺がOK出してないんだけど。まって、まって!」


気にしなーい。

えーい。


ドゴ、ぐちゃ。


「うぎゃああああ、いでよ九十九神!!」

あ、やっぱりちょっとスッキリする。


これからは大福君の手をつぶす簡単なお仕事は私がやることにしよう。


資源は光る魔法陣にきえて、スグに少女が生えてきた。

長い黒髪に、黒いセーラー服を着た、お嬢様的な気の強そうな少女だ。

だが背に羽根が生えていて、ロケットパンチみたいにフワフワ浮いている腕が12本ほど体の回りを飛び周っている。


「私はパンツ型3番ゴーレム、シルクレース。対地、対空、海上、海中、どこでも戦える万能型だ。ロケットアームは100本まで増やせるぞ。敵が1万でも10万でも、瞬時に殲滅してみせてやる。特技はロケットアーム、ハイソーラービーム、ビームシールド、高速飛行、エリア殲滅デスレイン、広域索敵、そしてパンツ脱皮。司令官に私が使いこなせるか心配だな。」


なんか凄いの来たー!

あきらかに、今までと格がちがうよ。

持ってる特技も明らかにヤバイし。

凄い資源を突っ込むと、ゴーレムも凄いのが出てくるのね。


ただ3人とも『パンツ脱皮』っていう特技が共通しているけど、これがパンツ型の共通能力なんだろうか?

あとで見せてもらおうっと。


そこで、若い貴族が鼻で笑ってきた。

「大公陛下、これは茶番ですか?あれだけの財をつぎ込んで少女1人を作るとか、正気の沙汰とは思えませんが?」


大公は三人のゴーレムを背に隠すように真っ赤になって怒り出す。

「我が娘達を愚弄する気か!なれば力をしめしてやる。貴様の軍を城外の平原にあつめよ。この3人の力を思いしらせてやるわ。」


おっさん、娘じゃないでしょ。兵器でしょ。

だめだこのおっさん。

もう、完全に何かを見失ってる。


そりゃ馬鹿にする貴族も出るってモノよね。


で、結局明日の午後、このゴーレムに不信感を持っている貴族たちの連合軍と演習をすることになったわ。


パンツ・ホワイト

パンツ・リボン

パンツ・レース


我等、パンツ戦隊・パンツァーゴーレム!

大公に代わってお仕置きよ。

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