藤木哲也 その8
登場人物紹介
デル魔女:白いロリータ服を着ている。正体は大陸一の美女と呼ばれるデルリカ。仮面をしているのに何故か大人気。
甘ロリマリー:ピンクロリータを着ている。必殺技はレベルドレイン。吸い取ったレベルはダンジョンに還元。
西の勇者:ヒロという名前。じつは日本からの転生者という裏設定は、物語の中で一度も語られない。
ビレーヌ:三大魔導士に名を連ねる若き公爵。美人だが魔法を悪用したストーカー行為は一級品。
―藤木哲也 その8―
さて、ダンジョンの魔王になってから半年がたった。
いつものように、魔物や罠の生産と設置をした後、いくつもクエストを消化していた。
クエストはたくさんあって、
・探索者を一人以上殺す(救済印で生き返っても可)
・魔物を五匹以上設置しよう。
・罠を五個以上設置しよう。
・奪った金額の総額が1000ゴールド以上を目指そう。
などなどっす。
毎日追加されるのでクエストがなくなることはない。
コツコツこなすと、追加ボーナスがもらえるので、ついでにチェックするのは基本っす。
でも、どうしても『一日に金貨5000枚以上手に入れよう』というクエストだけはこなせないでいたっす。
これの報酬が魔石50個。おしいいクエストなんで、どうにか出来ないかなと思いながら日々過ごしていたわけで。
今日も金貨5000枚は無理そうだと思ながらモニターをチェックしていたら、変な連中がダンジョンに入ってきた。
いかにも素人といった感じの集団。
しかも救済印を買っていない。
死にたいのだろうか?
本当に気まぐれで、自分はそのフロアーに放送を流す。
『そこのパーティー、なんか弱そうなのに救済印なしとかヤバイっすよ』
声に驚いて彼らは周りを見渡し、天井に向けて返事をしてきた。
『いいんです、死にに来たんです。もう生きていけないから、せめて伝説の美女である四天王のみなさんに殺してもらいたいんです。ご慈悲があるのでしたら、四天王の美女をこちらに送ってください。』
死にたい?
ダンジョン自殺?
そういえば、今までも救済印を買わないでダンジョンに来る人たちは居たけど、もしかしてその中には自殺の人もいたのだろうか?
ダンジョンを変な使い方しないでほしいっす。
いや、ポイントの足しになるから有り難いんっすが、すっきりしない。
っていうか、いつの間にダンジョン四天王は伝説の美女になったんすか?
殺されるドキドキが、つり橋効果を発動させるんすかねえ。
それはともかく
彼らは弱そうだから普通にダンジョンを探索したら、四天王に出う前にモンスターに殺されそうっすね。
しょうがない。
『ご指名はだれがいいっすか?』
『デル魔女様で!』『悪炎姫様で!』『魔栗鼠ちゃんで!』
かれらは一斉にバラバラに指名してきた。
じゃあ魔栗鼠でも送ろうかなと思っていたら、そのまえに彼らの部屋に甘ロリマリーが転移した。
『なんで私の指名がないのですかー。ちょっと怒っちゃいますよー。』
驚きながらも、すこしクタビレた顔のおじさんが、恐る恐る答える。
『だって甘ロリマリーさんはゴーレムのスキップで踏み殺すというじゃないですか。それは温かさがないかなと思いました。』
自殺志願者の人の気持ちはわからないな。
死ぬのに温かさが必要なのか。自殺も奥が深いっす。
マリーちゃんはロボットから出てきて地面に飛び降りる。
今日は紙袋をかぶっていないから、黒髪ぱっつんの可愛い少女だ。
『これならいいですよね。さあ、かかってきなさいです。』
ボクシングみたいに構えるマリーちゃんに、妙に色っぽい女性が歩み寄って抱き着く。
『さあ殺しておくれ。甘ロリちゃんに殺されるなら本望だよ。』
その行動に、マリーちゃんは困った顔をして、叫び出す。
『う、う、う、何?何?・・・ナガミーチ!ナガミーチ!ナガミーチ!ナガミーチ!』
うわ、パニック起こしてナガミーチさんを呼び出したぞ。
RPGだったら「不思議な抱擁でマリーは混乱した。」「マリーは仲間を呼んだ。」って状態っすね。
でも、呼ばれたナガミーチさんは、魔王の玉座の前でアイドルの佐山里美ライブをみて正座していた。
ヘッドフォンを付けているので、ほかの音は聞こえないみたい。
自分は、そっと近づきヘッドフォンを外した。
「ナガミーチさん、なんかマリーちゃんがナガミーチさんを呼んでますよ、ダンジョンの1-1で。」
「え?いま呼んでます?ヤベ、急いでいかないと。知らせてくれてありがとうございます!」
ナガミーチさんは、見ていた動画をそのまま放置して急いで転移していった。
アイドルビデオか。あとで見せてもらおうっと。
でも今は玉座に戻って様子を見よう。
モニターを見ると、ナガミーチさんが色っぽい女性を抱きしめていた。
『さあ泣かないで、事情を話してみてください。死ぬのはそれからでも遅くはないですよ。』
チッ、自分が行けばよかったっす。
っていうか、いけるのか?
なんとなく、好奇心でモニターに映っている自分のキャラを1-1にドラッグ&ドロップしてみた。
パリンと空間が割れる音がする。
そして1-1に来た。
こんな事もできたのか。
半年も気づかなかったっす。
でも、せっかく魔王が来たのに、他の人たちは全然気にしていないみたい。
彼らに近づいてみる。
話し声が聞こえた。
「真理由華国は法が厳しいから、私たちみたいな夜の街の女は追放だって言って、店も土地も取り上げられちまったんだよ。どうやって生きて行けっていうんだい。」
一緒にいたおじさんも泣きながら地面をたたく。
「うちも急にやってきて、土の下にできる野菜を売るのは教義に反するので有罪とか言われたんですよ。罰として土地建物を奪われるか罰金を払うか刑務所に入るか選べとか言われて、むちゃくちゃですよ。」
するとナガミーチさんはマリーちゃんを見る。
「マリユカ教は夜の街の女性を否定しているんですか?」
マリーちゃんはプルプルとかわいく首を振る。
「頑張っている人に文句はつけないですよー。」
「じゃあ根のモノを食べるのは教義に反するんですか?」
「いいえー。おでんの大根やおイモは好きですよー。ブロッコリーと大福以外の食べ物には祝福をです。」
そうやって聞いていくと、ここに居る10人ほどの人たちは、ダンジョン付近の商店街の人たちで、自殺するしかない状態に追い詰められてここにきているようだ。
なんか可哀想っす。
自分はナガミーチさんに詰め寄る。
「ナガミーチさん、なんとかなりませんか?」
するとナガミーチさんは少し考えて口を開く。
「そういえば魔王さんはお金集めクエストがどうしても達成できなくて困ってましたよね。」
「そうっすが・・・、それが?」
「じゃあこの人たちと、魔王さんの悩みを同時に解決しましょう」
ビックリした。
「そんなことできるんすか?!」
ナガミーチさんはニコニコとおじさんたちの方を向く。
「簡単です、お店がないならダンジョン内に作れば良いんです。」
「「「「「「「「「「なんだってーーー」」」」」」」」」」
「まず、魔王さんに1-1から1-9までのフロアーに魔物が出ない設定にしてもらいます。そしてそこに商店街と露店を作るんです。ダンジョン内なら真理由華の法は適用されません。無理に適用させようとしたら、やってきた真理由華の連中をダンジョンの魔王が潰せばいい。そのかわり出店料や店舗の賃貸料をとれば、魔王さんの懐も潤います。」
すると、色っぽい女性が目を輝かせる。
「それは良いわ。探索者がお金を落としやすくなるから、私的にはありがたい話だよ。」
ほかの人たちもワイワイ喜ぶ。
だけど、元八百屋のおじさんだけが暗い顔をしていた。
「でもよお、大根やニンジンがマリユカ様の教えに反しているなら、やっぱ俺は八百屋はできないぜ。」
ナガミーチさんは八百屋さんの肩をポンとたたく。
「心配いらないですよ。この甘ロリマリーちゃんは、こうみえてマリユカ教に一番詳しい研究者なんです。その彼女が大丈夫って言うんですから大丈夫です。むしろ歪んでいるのは真理由華の教義です。なので心配しなくて大丈夫ですよ。」
「だが、俺は証拠が欲しい」
それでも納得が行かない八百屋さん。
そこで、ナガミーチさんはマリユカ教の原点書と呼ばれる本を取り出した。
「この原点書は知っていますよね。この本に書いてあることが、大天使さんが最初の教皇に伝えたマリユカ様の教えです。これ以外の教義はあとから宗教者が勝手に解釈した内容なんですよ。ですから原点書を読んでください。これに根の食べ物を禁止すると書いてなければ大丈夫です。」
元八百屋のおじさんは原点書を手に取り、「そうだ、これに書いてなければ大丈夫だ」とブツブツ言いながら立ち上がる。
するとナガミーチさんは楽しそうにこっちをみた。
「では魔王さん、さっそく始めましょう。1-1は闘技場に。1-2に出入り口をつなげて露店街に。で1-3にカジノでもいれて儲けましょう。その後ろ6フロアーは解放地区で貸し出すんです。これは儲かりまっせ。」
するとマリーちゃんはニコニコ、元商店街の人を見る。
「でも最初の準備は大変じゃないですか? 最初の商売開始まではナガミーチが準備しますから、何でも言ってくださいねー。困ったら無茶苦茶なことでもなんでもナガミーチに言えば解決です。そのかわり、お店を開いたらマリーには全部タダですよ。あは(にぱあ)。」
「う、過労死で倒れそう。僕を殺す気ですか。」
ナガミーチさんが死んだような目でマリーちゃんを見ていたけど、やらないという訳ではないようだ。
マリーちゃんの言葉に従うから「殺す気ですか」という言葉が出るのだ。
最近は自分もナガミーチさんという人がわかってきたっす。
この人はNOといえない日本人。
そして期待に応える人なんです。
自分が女性だったら抱いてほしいくらいに良い人っす。
それから半年後。
見事にダンジョンの最初の9マスは街になったす。
探索者以外もたくさん来るし、闘技場の見せモノや、カジノでの収益が半端ない。
ダンジョン内に娯楽施設や町ができたことで、ダンジョン探索者もまた増えたし。
すごい良い方向に回ってるっす。
露店もたくさんあるし、店舗を借り受けて商売をしている店もかなり増えた。
活気がある。
だから自分は最近、悪炎姫さんや魔栗鼠を連れて、よく街を散策するっす。
もちろんお金は払う。
魔物ホーンラビットの串焼きがお気に入りっす。
今日も串焼きを食べながら街を見回っている。
すると向こうから西の勇者ヒロが来るのが見えた。
ヒロはクレープを食べている。
「お、魔王様じゃないか。フラフラしていて襲われても知らないぞ。大丈夫なのか?」
「大丈夫っすよ、悪炎姫さんもいるし、なにより魔王はダンジョン内では不死身っすから。」
「たしかにダンジョンじゃ魔王は無敵だもんな。」
そしてお互い手に持っている食べ物をもぐもぐ食べた。
口に肉の油がついたけど、魔栗鼠が甲斐甲斐しく拭いてくれた。
それをみて勇者パーティーの筋肉ムキムキの戦士が憎々しげに睨む。
「け、魔王、爆発しろ。美女でハーレム状態で羨ましいぜちくしょう。」
「え、自分はハーレムなんて持ってないっすよ。」
そう言ってたら、魔栗鼠が肉の串焼きをもう一本買って来てくれたので、受け取ってまぐまぐ食べる。
すると今度は大悪姫さんが口元を拭いてくれた。
大悪姫さんに口元を拭かれると、なぜか童心に帰るっす。
子供が甘えるみたいな気分になるのは、たぶん大天使様の包容力のせいっすね。
それを見ていた戦士がキレた。
「それがハーレムだっちゅうの。俺も魔王になりたいぜちくしょう!」
自分は納得がいかなかった。
「本当のハーレムは、ナガミーチさんみたいな状態っすよ。あれを見てみるっす。」
ちょうどナガミーチさんが離れたところにいたので指さす。
デル魔女さんがナガミーチさんの右手を抱いていて、赤毛の美人貴族が左手を抱いている。
さらに背中にへばりついた美少女甘ロリマリーちゃん。
そのうしろを黒髪美人のメイドが二人付き従って歩いていた。
勇者さんは憧れる目になる。
「ナガミーチ様は魔王の配下も落としているのか。さすがですナガミーチ様。」
だめだ、勇者の目は腐ってる。
するとナガミーチさんがこっちに気づいた。
「あれ、魔王さんと勇者さんとは珍しい組み合わせですね。」
勇者は直立不動になる。
「ナガミーチ様。それにデル魔女様!お久しぶりです。」
デル魔女さんも勇者を見た。
「ワタクシは久しぶりではございませんわ。昨日も勇者さんを殺しましてよ。ふふふ。」
「はい、ありがとうございます。」
西の勇者の顔が心なしか赤い。
ははーん、惚れたっすね。
デル魔女さんはナガミーチさんが持っている『たこ焼き風』な食べ物を楊枝で一つとると、ピエロの仮面を半分ずらしてぱくりと食べる。
その口元が…エロい。
西の勇者さんは緊張した感じでこっちをみた。
「なあ魔王よ。もしかしてデル魔女さんの素顔とか見たことあるのか?」
「毎日見てるっすよ。玉座の間では仮面をしてないっすから。」
すると西の勇者の目が光る。
「なるほど、それだけでも玉座の間にたどり着く価値はあるな。」
ナガミーチさんが不思議そうな顔をした。
「素顔程度なら、西の勇者さんには見せてもいいのでは?」
すると、今度はクレープを食べようとしてた魔女さんが、無造作に仮面をとる。
「よろしくてよ。クレープを食べるときは、仮面は邪魔ですからちょうどいいですわね。」
パクリ
クレープにかぶりつく顔に、その場にいた男たちは目がくぎ付けになった。
それくらいデルリカさんは美人なんす。
大陸一の美人と言われるだけあるっす。
そして西の勇者が硬直した。
「デ、デルリカ様ですか?」
すると悪戯っぽく微笑み返してきた。
「とっくにバレているかと思ておりましたわ。意外とばれないものですのね。」
パクリ
お茶目に微笑みながらクレープを食べる姿に、自分ですらキュンときてしまったす。
クレープを食べ終わって、デルリカさんが再度仮面をつける。
それでやっと周りの人たちは正気にかえりだした。
西の勇者も正気に返る。
そして、絶望したような表情をした。
「なぜです。なぜ『究極聖狂』という称号を神からもらったあなたが魔王側に?」
デル魔女さんは軽い口調で返す。
「ワタクシはマリユカ様のご意思で動いております。それが全てですわ。」
「それはどういう…」
西の勇者が何か言おうとしたら、マリーちゃんがクレープを食べながら間に入ってきた。
「あなたは真っすぐに正しいことを見つめるから勇者なのですよー。本当の邪教はどちらか考えてみてくださいな。」
そういうと、魔栗鼠が手に持っていた肉の串焼きをジーっと見つめる。
困った顔で魔栗鼠がこっちを見るので、頷いてあげた。
魔栗鼠は一本差し出す。
「はいマリーちゃんも一本どうぞ。」
「わーい、ありがとうです。ここは沢山美味しい露店があって楽しいです。」
まあマリーちゃんが相手じゃしょうがないな。
なんか硬直してしまった西の勇者達をおいて、自分たちは玉座の間に戻って来た。
戻ってきてから気づいたけど、ナガミーチさんの腕を抱いている赤髪の貴族も一緒にきちゃったけど大丈夫なんだろうか?
「ナガミーチさん、その赤髪の美人さんを連れてきてもよかったんすか?」
すると意外な反応が返ってきた。
「あれ、ビレーヌさん??いつの間に僕の腕を掴んでいたんですか?なんか左腕が重いなとは思ったんですけど。」
「気づいてなかったんかーい!!」
大声で突っ込んでしまった。
ナガミーチさんはさすがに困った顔をする。
「いやあ、この人はよくこうやって来るんで、最近は脳が異常なことと認識しなくなってきてるみたいなんです。腕に捕まっても気づかれないとか、もうハイレベルストーカーですよね。」
ストカーってひどい言い方っすね。
でも赤髪の美人も、嬉しそう「はい、ハイレベルストーカーです。」って言ってるから気にしちゃいけないんだろうか?
高校生の自分には難しいっす。
ナガミーチさんが赤髪の女性を軽く持ち上げる。
「きゃ」
「ではビレーヌさんを家に送ってきますね。精霊魔法発動、ビレーヌさんの屋敷へ」
シュンと消えた。
お姫様抱っこでお家へ送迎。それがモテる秘密だろうか?
勉強になるっす。
さてダンジョンのチェックでもするか…
そう思ってモニターを見たら、ダンジョン内が異様に混んでいた。
何が起きた?
会話をチェックしてみる。
するとほとんど冒険者が同じようなことをつぶやいていた。
『デル魔女様の美しさは女神だ。』
『デル魔女様とエンカウントしたい。』
『たとえ死んでもデル魔女さまを一目見たい。』
『俺、デル魔女様に出会えたら、この指輪を贈るんだ。』
さっきデル魔女さんの素顔を遠くから見た連中っぽい。
バカでしょ、この人たち。金貨一枚つかっても瞬殺されるから、仮面の姿を一瞬見るだけっすよ。
…とか言わないっす。自分も気持ちがわかるので。
デルリカさんの美しさを見たらこれは当然っす。
ほんと恐ろしい女っすよ、デルリカ35歳さんは。
その様子を見てマリーちゃんが楽しく微笑む。
「これ、デル魔女に会いたいんですねー。でもいい感じに密集してるから私が行きまーす。」
マリーちゃんがロボットにのって転移した。
同時に冒険者から悲鳴が上がった。
『うわあ、だから密集するなっていったんだ、踏まれるぞ!』
『せめてデル魔女様に殺されたい』
『逃げろー、レベルドレイン(経験値が減る)されるぞ!』
そうマリーちゃんはレベルドレインという技を持っているんす。
これにより、デルリカさんに殺されまくって無駄にレベルが上がる人を増やさないようにしてるんす。
探索者たちは、ロボットに踏まれて次々に光になって消えていく。
さすがに軍と違って、探索者は全員が救済印を使用している。
あっという間に全員消えた。
哀れな。
金貨一枚を無駄にしたっすね
救済印で消えると、昔はダンジョンの外に復活していたけど、最近は街の病院に復活するようになっている。
そして今殺された人たちは、すこしレベルが下がっていることにがっかりしながら、次のチャンスを待つのだった。
次はデル魔女さんに会えるといいっすね。
なんか優しい気持ちになってしまった。
お読みくださりありがとうございます。
キャラクター豆知識。
ダンジョン商店街の人たちの約半分がマリーファンクラブである。
タダで食べ物を奪い取られた回数がファンクラブ内の地位と直結している。
いま、ファンクラブナンバー1は、クレープ屋さんのお姉さん。




